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2020年4月のバイオ医薬品市場

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幻冬舎ゴールドオンライン

投資のプロフェッショナルである機関投資家からも評判のピクテ投信投資顧問株式会社マーケット情報。専門家が明快に分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

バイオ医薬品関連企業の株価動向

4月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。4月の株式市場は、3月とは対照的に大きく上昇しました。主要株価指数は、3月の下げを相殺しました。バイオ医薬品セクターのリターンが米国株式市場全体を上回ったのは、新型コロナウイルス危機に医学的な解決策をもたらす可能性があるとの期待が再び膨らんだことや、相対的にディフェンシブな特性により収益への影響が限定的であるとの見方が強まったためです。セクター内でも、市場全体と同じく、中・小型株が大型株を大きく上回りました。1-3月期決算はこれまでのところ半数程度が発表されていますが、ヘルスケア・セクターの決算は全体的には売上、利益ともに事前予想を上回っています。 ほとんどの銘柄の株価が上昇する中で、株価が大きく上昇した銘柄では、エクセリクシス(米国)、インサイト(米国)、グローバル・ブラッド・セラピューティクス(米国)、アクサム・セラピューティクス(米国)などが挙げられます。 エクセリクシスは、期待の高かった腎細胞がん治療薬候補の予想以上に良好な治験結果を発表し、大型新薬となる可能性が高まりました。インサイトは、ディフェンシブ性の高いがん領域に強みを持つこと、胆管癌治療薬ペミガチニブの米国食品医薬品局(FDA)からの承認を予定より早い時期に受けたこと、JAK阻害剤ルキソリチニブが新型コロナウイルスの重症患者を対象とした治療薬としてのフェーズ3治験が開始されたこと等が好感されました。グローバル・ブラッド・セラピューティクスは、競合するノバルティスが発売した鎌状赤血球症治療薬の好調な販売状況を受けて同社に対する期待が高まり、株価を押し上げました。アクサム・セラピューティクスは、アルツハイマー病患者不穏症状の治療薬候補について良好な治験結果を発表しました。中枢神経障害治療薬特化の小規模企業である同社にとって、売り上げが10億ドルを超える大型薬となる可能性も期待されます。

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