いまだ未決のLIV統合問題にR・マキロイが不満「最高のものを提供できていない」
<ツアー選手権 初日◇29日◇イースト・レイクGC(ジョージア州)◇7490ヤード・パー71> 松山英樹のスイングは“教科書”! そのポイントはどこにある? 今大会初日を6アンダー・10位タイで終えたローリー・マキロイ(北アイルランド)が、ラウンド後のインタビューでPGAツアーとLIVゴルフとの統合問題について不満を明かした。 PGAツアーとLIVを支えるサウジアラビアの政府系ファンド『PIF』との電撃統合が発表されたのは昨年6月。1年以上経った今も統合は実現されていない状況だ。今大会開催前にはPGAツアーのジェイ・モナハン会長が「まだまだ時間がかかる」と話していた。 このことについて報道陣から「長いあいだ話がまとまらないことに不満を感じていないか?」と問われたマキロイは「ええ。もちろん」と切り出す。「PGAツアーに関心のある人なら誰でも、フラストレーションを感じていると思う」と選手だけではなくファンや関係者の不安も気にかけた。 これまでダスティン・ジョンソンやブライソン・デシャンボー、ブルックス・ケプカ(いずれも米国)にジョン・ラーム(スペイン)といったスーパースターがLIVへ移籍。原則、PGAツアーにLIVの選手は出場できないが、これについても「私たちプロは、自分たちが出せる最高のものを提供できていない。彼ら(LIVへ移籍した選手ら)が去ったのは、彼らの選択だった。それは分かっている」と理解を示しながらも、現状を嘆いた。 統合が発表された当初、モナハン会長は昨年12月末の締結を目指すとしていたが、2024年の春頃に持ち越された。そして、今春も過ぎ、24年シーズンは終盤にさしかかっている。「もう十分長く続いた。みんな解決策を見つけようとしているが、そこにたどり着くのが難しい」と今回の問題について、結論は出ていない。「実現しなければ、PIFとサウジアラビアは代替案を検討しなくてはならない。進展がないのなら、それが次のステップになると思う」。 プレーオフシリーズも最終戦が進行し、今シーズンも残す試合はわずかなところまで来ている。PGA選手が気持ちよく戦える日はいつになるのだろうか…。