巨人・阿部監督 阪神・大山にラブコール「世紀の大FAの先駆者になってほしい」
巨人・阿部監督が札幌市内の飲食店「北の味 大助」で毎年恒例のトークショーを開催し、今オフのFA補強について初めて言及。目玉である大山(阪神からFA)、甲斐(ソフトバンクからFA)について「優勝したからこそ補強が必要。来てほしい。大山くんは茨城出身なので東京に来てくれないかな」とラブコールを送った。 今季は4年ぶりにリーグ優勝もCSファイナルステージでDeNAに敗退。4番の岡本和が4度も申告敬遠され、チームは6試合でわずか9得点だった。「岡本和の後を打つ核がいない」と指揮官。今季にリーグ2位の得点圏打率・354の大山を5番に置ければ得点力は増す。球団も阪神の5年総額20億円規模を上回る、6年総額24億円超の大型契約を用意する見込みだ。 阪神から巨人へFA移籍となれば史上初。長年の宿敵でもあるが、阿部監督は「懸念しているのは阪神から巨人に行くことだと思う。今は時代が変わっている。僕は大丈夫だと思う」とサポートを約束。12年に横浜(現DeNA)からFA移籍した村田(現DeNA野手コーチ)を例に挙げ「3連覇したら言われなくなった。ブーイングは認められている証拠。意気に感じてほしい。世紀の大FAの先駆者になってほしい」と熱い言葉を続けた。 球団は甲斐についても5、6年規模の大型契約を用意しており、阿部監督も「絶対的な司令塔がいればとてつもない安心感がある」と力を込める。石川(ソフトバンクからFA)も含め、今後に交渉の席に着く予定だ。「せっかくの権利。人生にないぐらい悩んで決めてほしい」。誠意を尽くし、朗報を待つ。(青森 正宣)