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『Fall Guys』ヒットの陰に「2BRO.」「加藤純一」の存在? トレンド化の経緯を振り返る

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リアルサウンド

 とあるアクションゲームが話題を呼んでいる。  そのタイトルの名は『Fall Guys: Ultimate Knockout(フォールガイズ・アルティメットノックアウト)』。イギリスのインディー系デベロッパー・Mediatonic Gamesによって開発された新作タイトルだ。 【写真】大ヒットの兆しを見せている『Fall Guys』の世界観  無名のインディータイトルがこれほどの注目を得た理由とは。本稿では、同タイトルがトレンドタイトルへと上り詰めるまでの経緯を掘り下げる。そこには2つの要因が存在していた。 ・『Fall Guys』とは  『Fall Guys: Ultimate Knockout(以下、Fall Guys)』は、最大60人で遊べるオンライン対戦バトルロイヤルだ。プレイヤーは、着ぐるみを着た愛くるしいキャラクターを操作し、ルールの異なった5つのステージの勝ち抜きを目指す。与えられたアクションは、「走る」「跳ぶ」「掴む」「飛び込む」の4種類。直感的でシンプルな操作を駆使し、最後の1人まで生き残ること、これが同タイトルのゲーム性となっている。  『Fall Guys』は2019年6月、発売元のDevolver Digitalがおこなったプレスカンファレンスにて開発が発表され、その後、今年5月のβテストを経て、8月4日に正式リリースを迎えた。翌日8月5日には、ほぼ無名のインディータイトルながらプレイヤー数150万に到達。あっという間にひとつのムーヴメントを作り出している。同タイトルがトレンド化した背景には、どのような経緯があったのだろうか。 ・リリース直後から有名YouTuberが続々と配信  『Fall Guys』のトレンド化と切っても切り離せないのが、有名YouTuberによるストリームの存在だ。リリース当日から彼らにピックアップされた同タイトルは、視聴者を通じて爆発的に拡散。瞬く間に話題のタイトルとなっていった。日本での流行の起点に彼らのストリームがあったことはまず間違いない。ここでは早くから『Fall Guys』に目をつけた2組の有名YouTuberを紹介したい。  まずは日本で最も有名なゲーム系YouTuberと言っても過言ではない「兄者弟者+おついち」。兄弟のチャンネル『兄者弟者』の登録者数は287万人。おついちの個人チャンネル『おついちTube』と合わせると、登録者数は350万人を優に超えるという押しも押されもしない人気ストリーマー集団だ。  彼らは『Fall Guys』リリース当日の8月4日夜に配信をスタート。2人(兄者、おついち)が初見プレイという状況のなか、2時間で弟者とおついちがそれぞれ1度ずつクラウン(最後の1人に残ることをクラウンと呼ぶ)に輝く活躍ぶりを見せた。  8月12日現在、その模様を収めたアーカイブ動画は約130万回も再生されている。彼らをきっかけに同タイトルの存在を知ったプレイヤーは多かったはずだ。  対するもう1組は、「うんこちゃん」の愛称で知られるYouTuber・加藤純一だ。ライブ配信の同時接続数で約12万の記録を持つ彼は、8月4日の夕方に『Fall Guys』へと挑戦。初見らしい初々しいプレイと持ち前の面白トークで視聴者を魅了した。  1時間40分弱の配信でクラウンに輝くことはできなかったが、同タイトルの魅力を十二分に伝える内容は、認知拡大に大きく寄与したに違いない。  こちらのアーカイブは8月12日現在、約70万再生。チャンネル登録者数を上回る再生回数に『Fall Guys』への注目度がうかがえる。 ・PS4ではPSPlus加入者向けのフリープレイタイトルに  一方で、PlayStation Plus加入者向けのフリープレイタイトルに選ばれたこともトレンド化の一因となっている。無料であることを理由に「試しにやってみよう」と考えたプレイヤーも少なくなかったはずだ。配信の視聴者が抵抗なくダウンロードへと至った背景にもこの点がある。定価の2,000円(PS4…2,090円、Steam…2,050円)なら、その後の爆発的拡散はなかっただろう。  有料のSteam版を購入した加藤純一は自身の配信内で、「500円なら流行りそう」と同タイトルを評価した。彼が予想したとおりの出来事が、まさにいま起こっている状況だ。  もちろん『Fall Guys』ヒットの背景に、ゲーム自体の魅力があったのは間違いない。しかしながら、無名のインディータイトルが一瞬にしてゲームカルチャーを席巻していった背景には、紹介した2つの理由があったのではないだろうか。  同タイトルが巻き起こす旋風は、発売から1週間が経過した現在も続いている。『Fall Guys』は2020年を代表するインディータイトルとなるのかもしれない。

結木千尋

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