大谷翔平を輩出した東北が「アツい」 スカウト語った理由…話題を呼んだドラフト6人指名も
岩手から菊池雄星、大谷翔平、佐々木朗希を輩出
井上スカウトは「僕はこれまでに楽天の小学生向けアカデミーや、中学生の東北楽天シニアに関わってきたため、侍ジャパンの井端弘和監督からご連絡をいただき『東北の中学生を紹介してほしい』と言われたことがありました」と明かす。 井端監督は侍ジャパンのトップチームと中学生世代のU-15代表の監督を兼務している。井上スカウトが推薦した大宮翔内野手は東北楽天リトルシニア、砂涼人内野手は岩手・洋野リトルシニアに所属し、2人とも8月にコロンビアで行われた「WBSC U-15 ワールドカップ」で侍ジャパンU-15代表の優勝に貢献した。 実は前出の富士大・麦谷も宮城県仙台市出身で、中1の時に設立されたばかりの東北楽天シニアに、選考会を経て第1期生として入団した経緯がある。楽天が東北に根を張り、小中学生の育成に取り組んでいることも、地域の野球少年のレベルアップに一役買っているかもしれない。 世界最高峰のメジャーリーグも、菊池雄星投手、大谷翔平投手に佐々木朗希投手を加えた“岩手県出身トリオ”が席巻しそうな勢い。もはや東北の野球界から目が離せない。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki