原油先物が反発、5日のOPECプラス会合に注目
Yuka Obayashi [東京 5日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物価格は反発している。中東情勢が緊迫化する中で、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が5日に開く会合で、どのような供給削減策を打ち出すかを見守っている。 0103GMT(日本時間午前10時3分)時点で、北海ブレント先物は、0.12ドル(0.2%)高の1バレル=72.43ドル、米WTI先物は0.16ドル(0.2%)高の68.70ドル。両指標とも前日は2%近く下落した。 OPECプラス筋によると、この日の会合では原油市場のさらなる下支えに向け減産を1月から少なくとも3カ月延長する可能性が高いという。 楽天証券のアナリスト、吉田哲氏は、OPECプラスの会合が注目されているとし、決定は短期的な反応を促すかもしれないが、トランプ次期政権下での米景気回復への期待と中東情勢の緊迫化から、原油相場は年末にかけて上昇するとみられると述べた。