【MLB】ドジャースがトライネンの引き留めに成功 2年2200万ドルで合意 36歳のベテラン救援右腕
今季王者のドジャースがブルペンの重要なピースの引き留めに成功したようだ。日本時間12月9日、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、ドジャースは自軍からFAとなっていたベテラン救援右腕ブレイク・トライネンと2年2200万ドルで再契約を結ぶことで合意したという。トライネンは2021年に72登板で防御率1.99、今季も50登板で防御率1.93をマーク。故障も多い選手だが、健康時には球界屈指の安定感を誇り、今やドジャースのブルペンに不可欠な存在となっている。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在36歳のトライネンはアスレチックス時代の2018年に68登板で9勝2敗38セーブ、防御率0.78というキャリアハイの成績をマーク。この年はオールスター・ゲームにも選出された。2019年オフにFAとなり、ドジャースに加入すると、5年間で2度のワールドシリーズ制覇を経験。2022年は故障でわずか5試合しか登板できず、2023年は右肩を痛めて全休となったが、今季は50登板で7勝3敗1セーブ、16ホールド、防御率1.93と見事に復活を遂げた。 ドジャースは今季、100イニング以上を投げた投手が2人しかおらず、ブルペンにかかる負担が非常に大きかった。そうしたチーム状況のなかで大車輪の働きを見せたブルペン陣だが、チーム2位の65試合に登板したダニエル・ハドソンが引退。実績のあるジョー・ケリーがFAとなり、本来なら絶対的セットアッパーとして君臨するはずのブルスダー・グラテロルは右肩の手術を受けて来季の前半戦を欠場することが確実となっている。ブルペンのコマ不足が懸念されていただけに、早い段階でトライネンとの再契約がまとまったのは非常に大きい。 トライネンの残留により、来季もドジャースのブルペンはマイケル・コペック、エバン・フィリップス、トライネン、アレックス・ベシアらが軸となる。ライアン・ブレイジャーやアンソニー・バンダがその脇を固めることになるが、欲を言えばあと1~2人は計算できるリリーバーを加えておきたいところ。テオスカー・ヘルナンデスとの再契約を目指すのと並行して、今後も投手補強の可能性を探っていくことになるだろう。