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「第2波必ず来る」医療従事者が恐れる英国の今

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東洋経済オンライン

 新型コロナ感染が多少の落ち着きを見せた5月下旬に筆者の勤務先の大学病院では、スタッフが一斉にあるメールを受け取った。「今年度の年次休暇は可能な限り秋までに半分以上は消化するように。冬の有給休暇は極力避ける事、どうしても冬に休暇取得の必要があるなら上長と要相談」との内容だった。  その後上司からも、「冬の年次休暇取得はなるべく避けてほしい。申請されても許可を出せるとは限らない」と説明があった。イギリスでは多くのNHS病院で同じような通達が出ているそうだ。つまり病院側はすでに新型コロナ第2波を見越しての準備に入っているのである。

 第2波最大の“山場“と言われる冬場のスタッフ調整は、これから夏本番を迎える今の時点で始まっている。新型コロナ患者がぐんと減少した今でも、当院ではコロナ感染病棟を残している。病院では「第2波は起こる」ことを前提に調整をしているのだ。 ■ロックダウンの段階的な緩和  イギリスでは6月半ばからロックダウンからの段階的な緩和が始まっている。15日にまず小売店やデパートなどの再開が始まり、7月4日からはカフェやレストランなどの飲食店や美容院などが3カ月以上ぶりに営業を再開する予定だ。映画館、博物館や美術館、ホテルやB&B、屋外の遊び場、図書館、礼拝施設なども再開されるほか、病院でも中断されていた手術や検診などを徐々に再開している。

 今まで制限されていた人の集まりも許されるようになった。2世帯までならソーシャルディスタンスを保ちながら何人でも会うことは可能だが、多数が室内で集まることは推奨されていない。一方、屋外の場合は、複数の世帯から6人まで可能なのはこれまでと変わらない。ソーシャルディスタンスはこれまでの2メートルから1メートルに縮められる。  ただし、すべての店が再開するわけではない。ネイルサロン、ジムや室内スイミングプールやクラブ、ボーリングなど、ソーシャルディスタンスが取りにくいものについては、閉鎖が続く。学校も一部の学年が段階的に授業を再開しているが、これもすべてではない。

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