「モレノの傾向と一致している」菅野智之の移籍先をエンゼルス有力と現地メディアが予想 短期での契約を有力視「ターゲットとして理に適っている」
巨人から海外FA権行使によるメジャー挑戦を目指す菅野智之に対し、米メディアがエンゼルスを移籍先の候補に挙げている。米球界の移籍情報などを扱う『MLB Trade Rumors』が現地時間11月19日(日本時間20日)に菅野の特集記事を配信し、「エンゼルスのターゲットとして理に適っている」と報じた。 【動画】巨人の大エース・菅野智之の「歴史的な」奪三振シーン 同メディアは、菅野がポスティングではなく海外FA権での移籍であり、メジャー球団が獲得に際し、巨額費用が掛からないとして、「どの球団とも自由な金額でメジャー契約を結ぶことができる」と強調。また、「前所属球団である読売ジャイアンツへの譲渡金も必要ない」と指摘する。 その上で、メジャー公式サイト『MLB.com』のジョン・モロシ記者による、「エンゼルスはこの35歳の右腕に興味を示している大リーグ球団のひとつ」との見解を伝えている。 『MLB Trade Rumors』でも、エンゼルスについて「先発ローテーションの助っ人を切実に必要としている」と現状を評価。また、「オーナーのアルテ・モレノは通常、先発投手の長期契約、あるいは複数年契約を敬遠してきた。2シーズン前にタイラー・アンダーソンが結んだ3年総額3900万ドルの契約は、エンゼルスがフリーエージェントの先発投手に与えた複数年契約としては、2012年のジョー・ブラントン以来初めてだった」と球団の投手補強に対する姿勢に言及。 菅野が35歳であることを踏まえ、同メディアは「年齢やメジャーリーグでの経験不足を考えると、長期契約を得る可能性は高くない。この点はモレノのフリーエージェント選手への傾向と一致している」と見通しており、「エンゼルスにはスガノに対して1年または2年の契約を提示する十分な余地がある」と綴っている。 加えてトピックでは、現在のエンゼルス投手陣に関して「先発ローテーションは不透明だ」と評している他、モレノオーナーがチームの総年俸を増やす意向であることなども記されている。菅野獲得に動く理由は揃っていると言えるだろう。 低迷が続くエンゼルスにとって、ベテランの経験値は立て直しへの大きな武器となることは間違いない。今オフの移籍市場において、日本人右腕の去就は引き続き注目を集めることになりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]