大谷翔平は「客席を埋められないし、勝てない」 米アンチ司会者の発言が物議 米誌は「朝から呆れている」と嘆き
規格外の活躍を続けてきた二刀流スターへの思わぬ批判が物議を醸している。 話題となっているのは、現地9月20日に米スポーツ専門局『ESPN』の討論番組『First Take』に出演したコメンテーターのスティーブン・A・スミス氏の発言だ。 【動画】これでも不人気? 大谷翔平が圧巻パワーで放った球場騒然の満塁弾 何かと歯に衣着せぬ発言が物議を醸すスミス氏。大谷については以前に「メジャーの顔になる選手が、通訳を必要とするような人物なんてね。MLBにとってマイナス」と発言。これが「差別的だ」と猛烈な批判を受け、謝罪する事態に至っていた。 そんなベテランコメンテーターだが、一切懲りた様子はない。20日に放送された番組では、現地19日に右肘の手術を受け、今季終了後にFA(フリーエージェント)となる大谷について「彼が5億ドル(約741億8000万円)の契約を得るという議論はもう聞きたくない。2025年まで投げられない。フィールドで何ができるかということに見合った金額であるべき」と断じ、こう続けた。 「エンゼルスは勝てないじゃないか。ドジャースのように勝っているチームにさえ、5億ドルの選手などいない。この前、オオタニが登板している試合を見たが、空席がたくさんあった。客席を埋められないし、勝てない。私だったら彼に5億ドルなんて出さないよ」 FA後は米球界史上最高額の契約締結が囁かれる大谷。右肘側副靭帯の損傷によって25年まで投げられないとはいえ、ポテンシャルを考えれば、大型契約の可能性は大いにあると言っていい。しかし、あえて苦言を呈したスミス氏の言動は波紋を広げ、またしても炎上。批判的なコメントが相次いで寄せられている。 米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は「スティーブン・A・スミスがショウヘイ・オオタニについて眉を吊り上げるような見解を述べ、MLBファンは水曜日の朝から呆れている」と嘆き、「エンゼルスの何年にも渡る不適当さにもかかわらず、オオタニの圧倒的な力を鑑みれば、当然のようにこれは受け入れられなかった」と指摘した。 また、米メディア『Barstool Sports』などに執筆するジャレッド・カラビス記者は、「皮肉にも彼がほとんど野球を追っていないことを露呈している」と指摘。「スティーブン・A・スミスが理由もなくショウヘイ・オオタニを嫌うのは、もはや僕のお気に入りだよ。昨夏はそれに騙されたが、今は素晴らしい害として評価できる」と、スミス氏の言動がもはやパフォーマンスであると皮肉っている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]