多様性重視? ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の続編、大物リアリティセレブがカメオ出演を交渉中か
続編「Just Like That」の制作が正式発表されたドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」。キム・キャトラル演じるサマンサが戻ってこないことに嘆くファンも多い。でも制作陣は番組が寂しくならないよう、セレブたちをカメオ出演させようと考えているよう。その候補のトップにいるのがケイトリン・ジェンナー。ケンダル・ジェンナーとカイリー・ジェンナーの父で2015年にトランスジェンダーだと告白している。
ケイトリンはリアリティ番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」で長年カメラの前に立ってきただけでなく俳優としても経験豊富。これから放送される新作シットコム「Duke of the Valley」にもメインキャラクターの1人として出演している。「SATC」の関係者は「ケイトリンはテレビでおなじみの存在。だからドラマに出るのにぴったりの人物だ。制作陣は続編に新しい顔が欲しいと思っている。でも誰でもいいわけではなく、視聴者が知っているおなじみの人物がいい」と新聞「ミラー」に語っている。
また他の関係者からは「制作陣は多様性に配慮している」という証言も。新聞「メール・オン・サンデー」に「強くて活気のある有色人種の女性キャラクターを新たに2人登場させようと考えている。若い世代のファンを獲得し、現実をより正確に描く助けになるだろう」と語っている。トランスジェンダーであるケイトリンをカメオに起用するのも多様性を実現するためのアイディアだと見られている。
オリジナルの「SATC」が多様性に欠けることは以前から指摘されていた。キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーも2018年、雑誌『ハリウッド・リポーター』に「『SATC』を今作ることはできない。多様性が欠如しすぎているから。今このキャストだったら個人的にはとても奇妙な感じがする」とコメント、オリジナルのドラマのキャラクターがほぼ白人に占められていたことに違和感を示していた。
とはいえ、この2人のどちらかがサマンサの代わりにメインキャラクターとなるわけではなさそう。キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーは最近のインタビューで「4人目のキャラクターを作ろうとは思っていない。ニューヨークの街が4人目よ」と語っていた。性や人種の多様性を受容しリアルに描くことが不可欠になっているアメリカのエンタメ界。「SATC」の続編がそれをどう実現するのか楽しみにしたい。