森発言 広がる不協和音 海外紙も懸念 英紙「小池知事が五輪会議をボイコット」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は10日、森喜朗会長(83)が女性蔑視ととれる発言をした問題を受け、12日午後に評議員、理事を集めた合同懇談会の開催を発表した。森会長が改めて発言を謝罪し、対応を協議するとみられるが、国内外での批判は広がっており、この日、最高位スポンサーのトヨタ自動車の豊田章男社長が「遺憾」とコメントを発表。また、東京都の小池百合子知事が組織委、IOC、政府との4者会合への不参加を表明するなど“森離れ”が進んでおり、事態収拾に予断を許さない状況が続く。 開催国で広がる不協和音を海外メディアも懸念。英高級紙「ガーディアン」は「東京の知事が五輪会議をボイコット」と題し、「日本社会の一部である女性に対する時代遅れな態度が全国的な話題となっている」と、日本の状況を報じた。「フィナンシャルタイムズ」紙は「スポンサーからの圧力が高まるにつれ、この事件は森氏の政治的影響力とそれを排除したい期待を浮き彫りにしている」と、指摘した。