6年ぶり参戦の“爆腕”大月晴明が3つのダウンを奪ってKO勝ち【Krush.121】
「Krush.121」(1月23日、東京・後楽園ホール)で“爆腕”大月晴明(NEXT LEVEL渋谷)が6年ぶりにKrush参戦を果たし、明戸仁志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に3RKO勝ちを収めた。 大月は現在47歳。55戦42勝(29KO)13敗の戦績を誇り、第3代Krushフェザー級をはじめ、5つのタイトルの獲得歴があるレジェンドといっていい存在。対戦相手の明戸も会見等で「デビュー前から見ていた。憧れの選手。DVDの『爆腕伝説』も見ていた」と話すほど。 試合は1R開始から大月は左腕をだらりと下げ右腕を大きく前に出す独特の構え。そこから右ロー、飛び込んでの左フック、左ミドルと繰り出していく。明戸も左右のミドル。左のハイは大月がかわし右のミドルを打ち込んでいく。
1Rにカウンターの右フックで最初のダウンを奪う
その後も大月は独特の間でパンチ、キックを打ち込んでいく。明戸はジャブで探りながらミドルを蹴るも、単発。しかしカウンターで左フックを当てるなど、徐々に攻撃が当たり始める。しかし残り30秒を切ったあたりで明戸が左フックを振って前に出たところに大月がカウンターの右フックを合わせ、最初のダウンを奪う。 2Rも大月は右ロー、左ミドル、前蹴りで明戸を翻弄していく。明戸はプレッシャーをかけて前に出るが大月は慌てず。しかし右が相打ちとなり一瞬、大月がぐらり。ここで明戸が攻め込むがしのぐ大月。明戸はコーナーに大月を詰めるが、なかなか手を出せない場面も。それでも明戸はパンチの連打を放っていくが、大月は食らいながらも決定打は許さず、ローにパンチで反撃。しかし1Rに比べ被弾する場面が目立ち始める。
3Rに先に仕掛けたのは明戸。しかし大月は明戸の入り際にカウンターの右フックでダウンを奪う。これで明戸は鼻から出血。 大月はガードを固めしのぐ明戸のガードの隙間からパンチを放っていく。明戸の手が止まるとみるや、大月はガードを下げ、自らの頬を叩くと「打ってこい」と顔面を突き出す。これに明戸が顔面にパンチの連打を浴びせるが、大月は受け切ると、最後は逆に右フックを打ち抜きこのラウンド2度目のダウンを奪いKO勝ちを収めた。