岐阜知事選7日告示 現職「コロナに専念」街頭演説せず 保守分裂、4人出馬予定
岐阜県知事選(7日告示)に5選を目指し出馬する現職の古田肇氏(73)=無所属=は6日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「公務に専念する」と述べ、選挙期間中は街頭演説をせず、集会にも出席しないと表明した。 県内で6日に確認された新規感染者は102人と、1日当たりの最多を更新。古田氏は「感染の第3波は圧倒的な規模で迫ってきている。職を投げ出してどなたかに任せるわけにはいかない」と述べた。陣営幹部は毎日新聞の取材に「県が感染防止を訴える中、従来通りの選挙活動はできない」と説明した。集会では、古田氏がテレビ会議システムで参加する方式を検討しているという。 知事選には古田氏と、元内閣府官房審議官の江崎禎英(よしひで)氏(56)、元小中学校教諭の稲垣豊子氏(69)=共産推薦、元県職員の新田雄司氏(36)の無所属計4人が立候補を予定している。このうち古田、江崎両氏を県議会の自民党会派「県政自民クラブ」が推薦し、保守分裂選挙となる。 古田氏が明らかにした運動方針について、江崎氏を支持するベテラン県議は「候補者が政策を県民に直接訴えることが、選挙の基本だ」と疑問を呈した。江崎氏は、感染対策を十分に講じた上で街頭演説や集会に臨むという。【黒詰拓也】