ベストアシストに選出されたメニャンのロングフィード 攻守両面で輝くミランの守護神はCL躍進のキーマンとなる
フランス代表正守護神の座も遠くないか
パリ・サンジェルマンに移籍したGKジャンルイジ・ドンナルンマの後釜として、昨夏にリールからミランへと加入したフランス代表GKマイク・メニャン。彼は加入1年目から正守護神としてセリエA制覇に大きく貢献したが、中でもその正確なフィード能力に改めてスポットライトが当てられている。 今季はセーブ率やクリーンシート数といった成績でリーグトップの数字を残したメニャンだが、足元の上手さも際立っていた。先日ミランの公式SNSが発表した今季のベストアシストには、フィールドプレイヤーたちのアシストを抑え、メニャンのフィードが選ばれている。 そのアシストが生まれたのは今年2月に行われたホームのサンプドリア戦。ミラン陣内のペナルティーアーク付近から左サイド前方へロングフィードを送ったメニャン。ボールはディフェンスラインの裏へ抜け出したFWラファエル・レオンの下にバッチリのタイミングで届き、そのままゴールへと繋がった。 近年はGKにも攻撃の起点となることが求められる時代だが、その点でもメニャンが申し分ないことをこのアシストが示している。今のミランにとって彼の存在は攻守両面において欠かせない。 これだけ優秀なGKがいるとなれば、チャンピオンズリーグでの躍進にも期待がかかる。ミランがCLを2度制した2000年代には、ブラジル代表の守護神ジーダがゴール前に君臨していた。今後メニャンがジーダ級の存在感を発揮していけば、ミランに久々のビッグイヤーをもたらすこともできるかもしれない(データは『FBREF』より)。
構成/ザ・ワールド編集部