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名前を何度も呼び続ける夫…認知症の妻と“ガラス越しの再会” 面会中止の施設で模索する新しい“寄り添い”

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東海テレビ

ガラス越しに認知症の妻・千秋さんと面会する竹中さん 最後は千秋さんに笑みもこぼれた

 新型コロナウイルスは、「目に見えない壁」を作り出しました。その壁によって会いたい人に会いたくても会えない、そんな現実が立ちはだかっています。 「お客さんの姿見て安心」「掃除も楽しい」新型コロナで“売上10億円減”…創業190年の老舗旅館が再開  多くの高齢者福祉施設などでは、入所者と家族の面会を感染防止のため制限しています。コロナ時代の家族の絆を取材しました。  岐阜市にある特別養護老人ホーム・喜久寿苑です。

 タブレット端末を通して孫と会話するのは砂山フジノさん、106歳。3か月ぶりに顔を見ながら会話をします。

砂山さん: 「お魚が食べたい」 孫: 「行けるようになったら持っていくでね。ちゃんと元気で待っとってーよ」  束の間の面会…。 孫: 「じゃあね、ばあちゃん。バイバイ」 砂山さん: 「(手を振りながら)バイバイ。ありがとう」 職員: 「(砂山さんが)涙が出てきてまった。また会えるで大丈夫、ね!」

 この施設では新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、2月半ばから外来者との面会を中止。入所者は家族とすら会うことができません。

 そこで5月から始めたのがSNSのビデオ通話。触れ合うことはできませんが、それでも相手の表情を見ながら話すことはできます。

砂山さんの孫: 「顔が見れて嬉しかったです。ほっとしました。長いこと顔も見れなかったのでね、コロナのせいで。でも元気そうで良かったです」  ひとたび施設内で感染者が出ると、集団で広がるリスクを抱える高齢者福祉施設。外部からウイルスを持ち込まないための面会制限は必要ですが、引き換えに入所者の気持ちを犠牲にしなければなりません。  心の健康を保つために腐心するのは、砂山さんたちだけではありません。  岐阜市内に住む竹中候夫さん、81歳。認知症を患う妻は、2年前から喜久寿苑で暮らすようになりました。

 妻・千秋さんが認知症を発症したのは15年ほど前。当初は自宅で介護を続けていましたが、次第に会話もままならないほどになりました。

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