ファンからは「謎」という批判も。ラミレス采配の疑問を本人に直撃!
アレックス・ラミレスDeNA監督の5年間とこれから 後編 前編から読む>> アレックス・ラミレス氏は、横浜DeNAベイスターズ監督に就任してからの5年間でさまざまなプランを練り、実行してきた。それが効果を現すことがあった一方で、ファンから見ると疑問が残る采配もあっただろう。インタビューの後編では、その疑問を本人に直撃。失礼は承知の上だったが、ラミレス氏は嫌な顔ひとつせず、真摯にこちらの問いに答えていった。 【写真】前編:ラミレスが語るDeNAの昨シーズン「交流戦があればAクラスに入れていたかも」 ──ラミレスさんは2015年オフのDeNA監督就任にあたり、チームを強くするための準備を入念にしていたと思います。5年間の指揮を終え、プランどおりにできたこと、逆にプランどおりにいかなかったことを教えてください。 「私は悔いが残らない野球をすることをモットーに、『投・攻・守』のあらゆるデータをしっかり分析して、ベストな判断を下すスタイルを貫いてきました。それがうまくハマる時とそうでない時はありましたけどね。例えば、ある先発投手を6回くらいで交代させたあとに、逆転されて痛い目にあったこともありました。しかしその際も、状況に合わせて最適なピッチャーを送ることを考えてのことですし、結果が伴わないことがあることは仕方がない部分もあったと思います。 私自身、学ぶことが多かった5年間で、当初は控えだった何人かの選手がレギュラーに成長してくれたことは本当にうれしいです。もっとも大きい決断は、代打が中心だった佐野(恵太)を、昨シーズンに4番で起用したこと。しかもキャプテンというプレッシャーのかかる立場を任せましたが、その期待に見事に応えてくれました」 ──宮﨑敏郎選手も、ラミレスさんが指揮を執り始めた2016年シーズンからスタメン起用が増えた選手ですね。 「彼も積極的な起用に結果で応えてくれましたね。2017年には首位打者のタイトルを獲得したように、当時からバッティングはすばらしかった。守備には少し不安がありましたが、努力を重ねてゴールデングラブ賞を受賞する選手になり、主力選手として活躍してくれました」