【え?濯ぎ1回はダメ?】ニオイの元を撃退する「洗濯の基本」をプロが徹底解説
梅雨は明けたけど、7月に入ると“戻り梅雨”の可能性があるんだとか……! 雨の日は洗濯物を外に干せずに部屋干しが多くなりますよね。部屋干しといえば、洗濯物から漂うカビのようなニオイに悩まされる人も多いのでは? 実はそれ、部屋干しが問題ではなく洗濯方法が間違っている可能性があるんです! 今回は、洗濯家である中村祐一さんに、ニオイの元となる原因を撃退する「洗濯の基本」を教えてもらいました。梅雨の時期だけでなく、普段の洗濯にも該当するので、ぜひ参考にしてみてね! 【画像で解説】ソッコー洗濯物を乾かす干し方をレクチャー
教えてくれるのは……
洗濯家 中村祐一さん 長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」の3代目として、洗濯の側面からより良い暮らし方の提案に取り組む。爽やかなフェイスから「洗濯王子」の愛称で、テレビや雑誌などから引っぱりだこ!
そもそもニオイの元はどこから……。→十分に汚れが落ちていないことがクサイ原因
「そもそも洗濯物が臭う原因は汚れが落ちていないというところにあります。極端に言うと、洗濯機を回しているけどただ服が濡れているだけという状態で、洗えていないという事になります。洗濯で落ちなかった汚れを菌が食べて、排泄することで嫌なニオイが出てきてしまうんです。また、梅雨の時期は温度が上がり、湿気が多くなるので菌が繁殖しやすいことに加えて、しっかり洗えていないまま部屋干しをすると、乾くのが遅いことで菌が活動する時間が増え、その間にたくさんの菌が汚れを食べていくので特に臭いやすくなります。部屋に干すことが問題ではなく汚れが落ちていないことが原因なので、根本の汚れをしっかり落として、なるべく早く乾かせるように工夫してあげることが大事になっていきます。」
残さず汚れを落とすには? →まずは洗濯方法を見直す
「洗濯物が臭うという人は洗濯方法を見直していく必要があると言えます。『洗濯』とは読んで字のごとく、『洗い』と『濯ぎ』でできているので、この2ステップがとても重要になってくるんです。洗濯物が臭う=汚れが落ちていないと言いましたが、汚れが落ちていないということは、洗濯の段階で衣類を洗いきれていない、濯ぎきれていない、ということになります。『洗い』と『濯ぎ』の工程を基本に沿って行うことで、悪臭防止だけでなく黄ばみも防ぐことができたり、漂白剤や消臭アイテムなどが必要なくなったりするので、ぜひ洗濯方法を参考にしてみてください。」