乗客「心待ちにしていた」京都「保津川下り」が運航再開 今年3月の事故以来…3か月半ぶり“足場改良”など安全対策を実施 船頭ら出航に向け入念な準備
今年3月の転覆事故以降運航をとりやめていた京都の「保津川下り」について運航組合は運航を再開しました。 今年3月、観光客ら29人を乗せた保津川下りの船が転覆し船頭2人が死亡しました。 事故発生後、運航組合は船頭が転落しないよう足場を改良するなどの再発防止策を公表し運航再開に向け取り組んできました。 こうした安全対策を施した上で、組合は、7月15日に再開を予定していましたが、雨で川が増水したことから延期になっていました。 16日に川の水量が落ち着いたとして安全を確認する最後の試験運航を実施、16日午後には国土交通省の職員ら立ちあいのもと、航路の安全が確認できたとして17日から再開することを決めました
第一便の乗客「心待ちにしていた」
17日午前9時過ぎから、運航組合は保津川下りの運航を再開しました。午前9時過ぎに出発した船には、約20人が乗船していました。第一便の出発に際して、船頭や乗組員らは、声掛けをするなどして出発準備を入念に行っていました。 第一便に乗った乗客の男性は「3か月半ぶりにきょう初めて乗りますが、やっとという感じです。心待ちにしていた」と話しました。