ボローニャがハッカー被害に…監督や選手の契約書&口座など流出、身代金も要求か
ボローニャは、ハッカー集団によるサイバー攻撃の被害に遭っているようだ。イタリア紙『レプブリカ』が28日に伝えた。 脱税、麻薬、暴行、放火、殺人…犯罪・逮捕歴を持つサッカー選手たち 昨シーズンはチアゴ・モッタ前監督の下セリエAで躍進、チャンピオンズリーグ出場権を獲得したボローニャ。今季は新たに就任したヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督の下で再出発を図り、ここまでセリエAで8位、チャンピオンズリーグではリーグフェーズ33位となっている。 しかし、現在ピッチ外の攻撃を受けて苦しんでいるようだ。『レプブリカ』によると、ハッカー集団「RansomHub(ランサムハブ)」グループは今月19日、ボローニャへのサイバー攻撃で約200GBのデータを盗み取ったとの声明をダークウェブ上で公開。ボローニャへ身代金を要求し、支払いに応じなければ今週末までに全てを公開すると脅迫したとみられる。盗まれたデータには、選手や従業員、スポンサーの契約書、選手の健康記録や銀行口座などの個人情報に加え、クラブの補強戦略や年間チケット購入者に関する情報などが含まれているようだ。 「ランサムハブ」は、イタリアーノ監督の契約書のコピーをダークウェブ上で公開して脅迫に利用したとみられている。そしてボローニャが情報を適切に保護せず、違反すれば重大な罰金が科されるEU一般データ保護規則(GDPR)を満たしていないと主張したとされている。 イタリア紙は、ボローニャがハッカー被害を認める一方で、どのデータが流出したのか確認作業を行っており、中には日付の古いものも含まれていると伝えた。さらにクラブ側は身代金の要求に応じない方針を示しており、すでに当局へ通報を行ったという。 なおボローニャは、1909年創設の古豪。2019年~2021年に日本代表DF冨安健洋が所属していたほか、2004年に元日本代表の中田英寿氏もプレーしていた。