佐賀東、有田工に9-0の快勝で3年ぶりの選手権出場に王手
佐賀東が3年ぶりの選手権出場に王手を掛けた。 11月1日、高校サッカー選手権の佐賀県予選準決勝が行われ、佐賀東は初の決勝進出を目指す有田工と対戦。前半からゴールを積み重ね、終わってみれば9-0の快勝で決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】有田工 vs 佐賀東 佐賀東は立ち上がりから細かくパスを繋ぎ、試合の主導権を掴んだ。しかし、縦パスが前線に入らず、決定機をなかなか作り出せない。攻撃のテンポも上がらず、もどかしい展開が続いた。そうした流れに終止符を打ったのが、CB岡部羽弥(3年)だ。前半19分、MF大島弘太郎(3年)の左クロスに左SB山口晃亜(3年)が反応。このこぼれ球を岡部が押し込んだ。 これで一気にスイッチが入ると、以降はピッチを広く使いながら、鋭い縦パスを前線に入れて好機を何度も作り出していく。21分には吉田陣平(2年)が直接FKを決めて2点差。29分にはエースのMF小屋諒征(3年)が右足でネットを揺らすと、2分後にも小屋が加点した。12分で4得点を叩き込んだ攻撃陣の勢いは衰えず、前半終了間際にも小屋のアシストから高瀬翔(3年)がゴールを奪取。佐賀東は5-0で前半を終えた。 迎えた後半も手を緩めず、後半12分にはMF中山琉稀(2年)のパスからMF森田悠斗(2年)が豪快なボレーで追加点を奪う。28分には途中出場のMF玉井文翔(3年)が直接FKを決めた。 対する有田工はゲームキャプテンのMF古川大斗(3年)を軸に反撃を試みるが、相手の牙城を崩すまでには至らない。 最後まで相手に付け入る隙を与えなかった佐賀東。試合終盤の37分に中山がネットを揺らし、1分後には小屋がハットトリックとなる9点目を決めて勝負を決めた。 9-0で快勝した佐賀東は7日の決勝で龍谷と対戦する。昨年の選手権予選まで2年連続で龍谷に敗れているだけに、三度目の正直を果たせるか注目だ。