Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

エルトン・ジョン絶賛の日本人シンガー、リナ・サワヤマが語る「人種差別」「マイノリティ」そして「音楽」について

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
ハーパーズ バザー・オンライン

あなたは、『Sawayama』というアルバムのテーマは家族だと言い、それが歌詞やメッセージにはっきりと表れています。あなたにとって、家族とはどんな意味を持つものでしょうか?

家族とは、正直さと、ある種の混乱の上に築かれるものだと思う。私はそれが好き。友人や家族がすごい大喧嘩をする時ってすばらしいと思う。ただ幸せでうまくいっている家族もいっぱいある。でも、多くは揉め事の部分が出てくるのが好きではないだけ。私と母は常に正直に会話してきた。だからたぶん、昔は関係がうまくいっていなかったのだと思う。私たちはきっと、正直でありすぎたのよ。 でも、友人とでも、正直であれば家族(ファミリー)になれると思うし、友人はたくさん作れるけれど、自分のバカな癖をよくわかっていたり、からかったり、そばにいてくれる人が家族になれる友人。それに、1週間は嫌いになったりする人もね。私にとっては、そういう人たちが家族で、正直さと誠実さが大事だと思う。

アルバムが『Dynasty』で始まるのがいいですね。音響的にもテーマ的にも、イントロとしてビッグな曲です。この曲を最初に持ってこようと思った理由と、制作過程について教えてください。

そうね、なぜか『Dynasty』で始まって、『Snakeskin』で終わるというのはずっとわかっていたの。その2曲で両脇をはさむとわかっていた。私と、クラレンス・クラリティは「それは絶対変わらない」って感じだった。 たくさん提案があったわ。最初の頃にアルバムを聴いて、「なぜだ、『Akasakasad』が1曲目に来るべきだ」と言った人もいたわ。でも、私は「ダメ、その時点であなたはこのレコードの世界観を理解していない」って感じで。私たちは『Dynasty』で始めたけれど、レコーディングを通して、教会のような空間が自分にとっていかに重要かに気づいた。私は英国国教会の学校に通っていたから。私がパフォーマンスをした始まりは教会だったの。学校の隣に教会があったのだけれど、学校全部が納まるくらいで、私はよくそこでパフォーマンスしていたわ。 私はそれが自分にどれほど大きな影響を与えていたのか気づいていなかった。でも、あの音や壮大さが、『Dynasty』で表現されていたらいいなと思うし、最初のところのギターは、ヤー・ヤー・ヤーズの『Maps』を彷彿とさせるわ。何かがやってくるようで不吉な感じだけど、とても悲しくて孤独な感じをギターの弦1本で奏でている。そこから作り上げていった。とても楽しく作れた曲だった。 終わり頃にはファイルが大きくなりすぎて、何も動かせなかった。クラッシュさせないで変更するために、別のコンピューター切り替えなきゃいけなかったくらい。だって、セッションで250曲くらいあったと思うから。正気とは思えないわよ。 1曲目としてはとても難しい曲だった。でも、人を鼓舞すると思うし、それが私がやりたかったことなの。

【関連記事】