「生きがいの職業を失い‥到底許せない」先輩選手からホテルで性被害…競輪選手の女性が訴えた裁判始まる 被告側は争う姿勢示す「ハラスメント行為の認定に至らなかった」
競輪選手の女性が先輩の男性選手から性被害を受けたとして、賠償を求める裁判が始まりました。裁判で原告の女性は「やっと見つけた生きがいの職業を失い、この先どうすればいいのか、途方に暮れています」などと意見陳述しました。 訴状によりますと、競輪選手で「日本競輪選手会」の兵庫支部に所属していた30代の女性は3年前、先輩の男性選手(当時40代)に大量の酒を飲まされ、ホテルで性的な行為を繰り返されるなどの被害を受けたということです。 女性はその後、PTSDと診断され競輪選手を引退していて、男性選手や選手会などに対し、約2100万円の損害賠償を求めています。 13日の裁判で女性は以前から支部の中でパワハラやセクハラが横行していたことを指摘し選手会が「事実の把握を怠り続けた結果、事件が発生した」と主張。 裁判で女性は「やっと見つけた生きがいの職業を失い、この先どうすればいいのか、途方に暮れています。被告の男性選手を到底許すことはできません」などと意見陳述を行いました。 一方で被告側は、「女性や男性選手などに聴取した結果、ハラスメント行為として認定するに至らなかった」などと争う姿勢を示しました。