コロナ減収世帯に食料を配布した戸田市社協 次は2月にも
埼玉県戸田市社会福祉協議会は昨年12月22、23日、新型コロナウイルスの影響で収入が減って生活に困っている世帯に対し、無料で食料を配布した。 市の生活福祉資金の特例貸付は12月時点で約2800件、約10億円に上り、県内市町村の中でも特に多い。市社協地域福祉課の板井百合香さんは「コロナで減収したという相談が非常に多く、社協として何かできることはないかと初めて企画した」と言う。 食料は市社協が地域歳末たすけあい募金から70万円を原資に米、即席麺、レトルトカレーを準備し、市の備蓄品も提供してもらった。また、市内に食料支援を呼び掛け、計27の企業、個人から米、カンパン、アルファ米、お菓子などを提供してもらい、計300世帯分を用意した。 配布は市福祉保健センターで3密を避けるため時間帯を区切って行い、生活自立相談センターによる出張相談も開いた。 食料を受け取った40代のシングルマザーは「保育園のパートを辞めざるを得なくなった。今は収入ゼロなのでありがたい」と話し、昨年3月に会社を解雇されたという30代の中国人女性は「仕事を探しているが難しい。預金を取り崩して生活している」と言う。 食料配布にはまだ余裕があることから、ひとり親世帯への臨時特別給付金の通知に案内を同封し、先着順で配布するという。 同様の取り組みは2月にも行う。