Moto2イタリア決勝|新人アコスタがついにMoto2初優勝! 小椋藍、粘りの3位でランク首位に並ぶ
null ロードレース世界選手権MotoGPの第8戦イタリアGP、そのMoto2クラス決勝が行なわれた。優勝したのは、ルーキーのペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)だった。 【リザルト】Moto2イタリア 決勝レース結果 ムジェロ・サーキットはウォームアップ時はまだ路面が濡れていたが、雨は既に上がっていたため路面が乾き、Moto2クラス決勝レース時はドライコンディションとなった。 決勝レースがスタートすると、2番グリッドのペドロ・アコスタが良い蹴り出しを見せた。ターン1にかけて先頭に立ち、そこにサム・ロウズ(Elf Marc VDS Racing Team)、アロン・カネット(Flexbox HP40)が続いた。5番手スタートの小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)はひとつポジションを落として6番手だ。 アコスタは3周目にターン9立ち上がりでマシンが振られて体勢を崩すと、カネットに追い抜かれてしまう。ただすぐにポジションは取り返し、首位をキープした。 5周を終えた段階で、アコスタは後続を引き離すには至らず、6番手の小椋までがひとつの集団となっていた。 そこからはアコスタ、2番手のカネットが徐々にペースアップ。先頭6台は縦長の隊列へと変化していった。小椋はこれ以上離されまいと、9周目にロウズを追い抜いてポジションを4番手にアップ。トニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)と3番手を争った。 先頭を進むアコスタ、そしてカネットは毎ラップ徐々にギャップを拡大。レース残り3分の1を前にする頃には3番手の小椋に1.5秒の差を築いた。 しかし残り8周、2番手を走っていたカネットが、ターン15で転倒。これでアコスタは一人旅状態だ。 2番手となった小椋だったがジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)、セレスティーノ・ビエッティ(Mooney VR46 Racing Team)を抑える事ができず、次々と追い抜かれてしまい、4番手に後退した。 残り3周、ポイントリーダーのビエッティにマシントラブルが発生。力なくマシンをコース脇に止め、リタイアとなった。これで小椋は3番手に浮上した。 単独走行となって以降のアコスタは、安定したラップタイムで2番手以下との差をさらに拡大。最終ラップには3秒以上のギャップをもって突入し、余裕のトップチェッカーだ。18歳となったばかりのMoto3チャンピオンが、Moto2クラスでの初優勝を達成した。 2位はロバーツ、3位は小椋藍だ。ポイントリーダーだったビエッティがノーポイントに終わったこともあり、小椋はこれで彼と同ポイントのランキング2番手に浮上した。