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映画コメンテーター・有村昆が選ぶ、「007」歴代映画3選

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HOMINIS(ホミニス)

5年ぶりの最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」が今年公開を予定している「007」シリーズ。時代に合わせてアップデートしてきたボンドの作品から有村昆さんがシリーズの魅力を語る。 【写真を見る】「007/消されたライセンス」より 半世紀以上続くスパイ映画の定番シリーズ「007」。ジェームズ・ボンドというキャラクターは、時代が反映された象徴的な存在だと有村さんは指摘する。 「僕は4~6代目のボンド作品を紹介したいんですが、まずはティモシー・ダルトンの『~消されたライセンス』。これだけ長く続くシリーズですから、『007』はいわば時代とのズレの戦いなんですよね。敵だったソビエト=社会主義が崩壊した冷戦後の時代に、以前のバブリー感のあったボンドから、ダルトン版では方向性を模索しながらシリアスな路線に切り替えました。時には血まみれになり、ボロ切れのようになる、一人の人間としてのボンド。シリーズを変えたいという本気の情熱が作品から伝わってきます」 続く「~ゴールデンアイ」ではダルトンからピアース・ブロスナンにバトンタッチ。ブロスナン版の特徴は「平均点の高さ」だ。 「僕の世代はボンド=ブロスナンのイメージ。『ゴールデンアイ』から始まるブロスナン版は、皮肉ではなく、一番優等生ですね。外見やアクションなど、もしパラメーターがあるとしたらどの数値も高くて、すべてにおいて合格点を出してきます。『バカすぎる』『シリアスすぎる』と過去のボンドに定まっていないという声もありますが、ブロスナンはオールマイティでファンも多く、ここから『007』もCG時代に突入したので、入門編として見やすい作品です」 有村さんが「頭ふたつぐらい 抜けている」と大絶賛するのが「~カジノ・ロワイヤル(2006年)」。現行ボンドのダニエル・クレイグが初登場した作品だ。 「『007』うんぬんではなく、映画として普通に面白い。冒頭から殺陣が"最短距離"のリアルなアクションになっていてとても現代的ですし、何よりもボンドの人格がはっきりと表れましたね。MI6局長・Mの言うことを無視して激しく対立したり、ボンドガールと本物の恋愛をしたり。ボンドのイメージがガラッと変わりましたが、いろいろと捨てたからこそ、得られるものもたくさんあったんだと思います。最新作がラストの出演となりますが、シリアス路線に特化して、『007』を"本物"にしたダニエル・クレイグの功績は非常に大きいと思います」 ありむら・こん●'76年7月2日生まれ、マレーシア出身。年間500本の映画を鑑賞。最新作からB級映画まで幅広い見識を持つ。YouTubeでは「有村昆のシネマラボ」で本音の映画批評を配信中。 聞き手=山崎ヒロト(Heatin' System)

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