大阪府・吉村知事が定例会見7月8日(全文3完)前回モデルは波のキャッチが不正確
不正確になる可能性があった時期だと考えているのか
毎日新聞:修正版の「大阪モデル」で過去の事例に当てはめると黄色信号がともるのが4月に入って以降という形になります。そうしますと3月の下旬ごろというと、吉村知事が大阪の状況なんかも見ながら、政府に対して早く緊急事態宣言を出すべきだっていうふうに繰り返しにわたって要求されてきた時期なわけですけれども、今の医療体制と、それから早期キャッチの正確性という観点からいくと、あの3月下旬というのもまだ感染拡大の兆候が表れていなかった時期。あるいは感染拡大がまだそう言い切るには不正確になる可能性があった時期だというふうにお考えでしょうか。 吉村:不正確になる時期はあったと思います。3月の下旬といえば、あのときは10名ぐらいですかね。10名前後で推移してたときだというふうに思いますので、そのときに、今から振り返ったらあのときっていうのは、これは誰でも言えるし、後出しじゃんけんをやろうと思ったら誰でも言えるわけですけども、あの段階で指標を出すべきだったというのは、これはちょっと後出しの理屈になるだろうなというふうには思いますし、あれはあのあと上がっていったから分かりやすかったですけど、あれ、あのまま下に下がっていけば単にオオカミが来たぞという信号を出すだけになるので、そのオオカミが来たぞ信号を繰り返したら、その基準自体本当に正しいの? という話になりますから、そういった意味ではオオカミが来たぞ信号にならない、そしてできるだけ今の医療のキャパシティー、検査能力に合った基準が必要だろうということです。 少なくとも3月の下旬とかあのころと今と比べたら、やはり第1波を経験したというのもありますから、医療の体制、キャパ、能力、それから社会における警戒度というのも非常に高まってきていると思うので、当時とは僕は全然状況は違うだろうなというふうに思っています。だから、今のこの大阪府における耐性というのを考える、耐性というのは耐える力、大阪におけるいろんな医療体制、社会体制含めて考えた上で、それをどうも乗り越えるぐらいの感染拡大が起こりそうだという基準を作ったということです。だから3月とは全然状況が違うと僕自身は思っています。 毎日新聞:ありがとうございます。 司会:次のご質問をお願いいたします。ほかによろしいでしょうか。それではこれで終了させていただきます。ありがとうございました。 政務のほうに移ります。本日、政務のご質問は予定されている社、ありますでしょうか。ございませんか。じゃあ終わります。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月8日