庭先に「東京タワー」 伊集院・馬渡さん手作り ライトアップも
日置市伊集院町飯牟礼の自動車整備業馬渡義秋さん(74)は、高さ13.5メートルの「東京タワー」を自宅敷地に建てた。鉄材を溶接して造り、紅白の配色や二つの展望台、足元から頂上にかけての緩やかな曲線といった特徴を忠実に再現。夜にライトアップし、周辺を明るく照らしている。 【写真】ライトアップされた東京タワー
日置広域農道と県道伊集院日吉線の飯牟礼交差点近く。新型コロナウイルスの影響を受けて自宅で過ごす時間が増えた5月、「見る人が元気になるものを造りたい」と着手した。 設計図はなく、東京タワーの写真でイメージを膨らませながら鉄材を溶接するなどの作業を毎日3、4時間続けた。上部と下部を別々に造り、ねじ止めして連結。コンクリートで足元を固定した。 10月に完成。口コミやSNSで広がり、県内外から見物客が訪れるようになった。12月に入ってからはサンタクロース人形を飾り付けた。馬渡さんが2年前に作った高さ8.5メートルの東京スカイツリーや、宇宙をイメージしたオブジェも電飾している。 「東京タワーは元気な日本を象徴する特別な存在。車からも見えるので少しでも明るい気持ちになってもらえたら」と馬渡さん。1月7日までの午後5時40分から同10時40分にライトアップしている。