知人女性にけがを負わせたセクハラ男性教諭を懲戒処分 「多大な迷惑かけた」と依願退職
指宿市の小学校に勤める男性教諭(36)が自宅で知人女性に2週間のけがを負わせた問題で、鹿児島県教育委員会は3日、女性の背中や腹を触ってセクハラ行為をし、腕にけがをさせたとして、男性教諭を停職1カ月の懲戒処分とした。教諭は事実関係を認め、同日付で依願退職した。県教委は「被害者の特定につながる」として教諭の勤務先がある自治体名や関係性を明らかにしていないが、指宿市は市内の教諭と認め、市議に処分内容を説明し、謝罪した。 【写真】鹿児島県庁
県教委によると、教諭は9月23日午後10時ごろ、果物を渡すという名目で女性を呼び出した。24日午前1時ごろ、帰宅しようとした女性の背中などを触り、自宅の鍵を掛けて腕をつかんだ際に擦り傷を負わせて精神的苦痛を与えた。教諭は調査に対し「性的な興味が湧いた」と説明し、「女性らに多大な迷惑を掛けたことをおわびする」と話している。 教職員課の池田浩一課長は「信頼を高める取り組みを進めている中、残念でならない。不祥事の根絶に取り組んでいく」とコメント。指宿市教委は3日夕、市議会議員懇談会で経過を報告。吉元鈴代教育長は「誠に遺憾。研修会などで職員の心に届く服務指導に努める」と謝罪した。 女性は被害届を提出し、男性教諭は傷害の疑いで鹿児島地検知覧支部に書類送検されている。女性は「コメントは差し控えたい」と話している。