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全国初の「レクサス」パトカー 注目生かし交通事故抑止へ 栃木県警

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産経新聞

【深層リポート】  トヨタ自動車の高級車「レクサス」が、全国で初めてパトカーとして栃木県警に採用され、注目を集めている。県内在住の男性が寄贈して実現。車体を白と黒に塗り分け内部もパトカー仕様に改造されたが、「L」のエンブレムはそのままだ。県警は高い走行性能を生かすため交通機動隊へ配備、取り締まりに当たるほか、交通事故防止の広報活動も担う。県内の交通事故死者数は減少傾向にあるが、レクサスパトカーはさらなる事故抑止を実現できるのか。 【別角度からみる】全国初の「レクサス」パトカー  ■滑らか発進、評判上々  配備されたのはスポーツタイプの「レクサスLC500」。全長約4・8メートル、幅約1・9メートル、高さ約1・4メートルで、排気量は4・968リットル。価格は、パトカーへの改造費も含めて約1700万円だ。  寄贈したのは、同県栃木市都賀町の会社役員、中村和男さん(67)。「交通事故の防止に役立ててほしい」と昨年7月に県警へ申し出があり実現した。県警によると、覆面パトカーを除く「白黒のパトカー」にレクサスの車両が使用されるのは全国初だという。  9月に交通機動隊に配備され、高速道路を除いた県内全域の一般道でパトロールや取り締まりにあたっている。  配備から数週間がたち、隊員からの評判は上々だ。同車を運転している同隊の長竹哲也巡査長(26)は「発進と加速がとても滑らか。内装も高級感があり、乗り心地がいい」と話す。  ■啓発イベントに活用  長竹巡査長は「運転していると写真を撮られたり、子供が手を振ってくれたりする」と話す。県警はこの注目度を利用し、安全啓発イベントに活用。県内の昨年1年間の交通事故死者数は前年比7人減の82人と2年連続減少しているが、県警としては、さらなる事故減少・意識向上を目指し、同車がその一翼を担うことが期待される。  配備直後の9月23日に早速、宇都宮市内の3警察署による合同パトロールでデビューし、同27日には那須町で行われたイベントに参加。県内外から集まったスポーツカーとパレードを行い、「夜間の原則ハイビーム走行」などをドライバーに呼びかけた。  県警警務課によると、県警の白黒のパトカーの多くがトヨタのクラウンで、一部でスバルのレガシィも使用されている。レクサスパトカーは走るだけで目立つため、新型コロナウイルスの影響でイベント開催が難しい現状では、抑止効果に期待がかかる。  交通機動隊の椎名泰裕副隊長は「レクサスは注目度が高く、運転中のドライバーに認識してもらいやすい。広報活動で役立つのに加え、事故抑止効果もあると期待している」と話す。目立つ外観でパトカーをドライバーに認識させ、「安全運転を心がけてもらえる可能性が高まるのでは」と期待する。  ■他のスポーツカーも  県警では他にも、日産自動車の「GT-R」などスポーツタイプのパトカーを配備している。「GT-R」が登場するイベントは県内外から多くのファンを集め、格好の啓発機会になっている。  県警は「スポーツカーの高い注目度を生かし、事故防止に役立てたい」と意気込む。県警が事故抑止に高い効果を上げることができれば、機能と話題性を併せ持つスポーツタイプのパトカーが全国で増えるかもしれない。 ◇ 【スポーツタイプのパトカー】 栃木県警には「レクサスLC500」のほかにも、日産自動車「GT-R」、同社「フェアレディZ」、ホンダ「NSX」などのスポーツタイプの車両がパトカーとして配備されている。各車は通常業務のほか、広報イベントに参加して交通安全などを啓発してきた。愛知県警では三菱自動車「GTO」が長年活躍しているなど、他県でも地域で愛されるスポーツタイプのパトカーがある。 ◇ 【記者の独り言】 特別に車が好きというわけではないが、実際にレクサスのパトカーを目にすると、「かっこいい」という感想が浮かんできた。大きな車体に輝く「L」のエンブレムがまぶしい。配備のハードルが高いことは重々承知だが、スポーツタイプのパトカーが安全啓発の機会や抑止力につながり、事故が減少する可能性があるのだとしたら…。高い購入費、維持費を払う価値はあるのかもしれない。(根本和哉)

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