Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

【ビジネスの極意】新卒社員に求められる、スマホを見る前にすべきこと

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
サライ.jp

マスコミの問題ではない背景

筆者が大手放送局で社員研修を担当していた時の事です。 先輩が新入社員に「『知らない』ことを恥だと思ってほしい」という指導をしました。 少しキツい言葉かもしれませんし、彼らの世代からすると「自分たちはすごく勉強してきたのに」という印象を与えてしまったかもしれませんが、これは「物事を尋ねられた時に、すぐにスマホを取り出すのはやめろ」という意味です。 彼らの特徴として、知らないことが出てきても、何にでもすぐに答えてくれるスマホがある限り、だいたいのことには対応できてしまいます。 「自分は即戦力になれる」と信じ込んでいる一因も、ここにあります。 しかしそれが、「その場だけ」「見かけ上」のものに過ぎないということを、どこまで認識しているかが疑問なのです。 件の画像取り違えについては、すぐに手に入れろ、と急かされて、「できません」と言えない環境に追い込まれてしまい、安直な手段に出た結果です。 しかし、その手法で今まで「なんとかなって」きてしまったために起きた事態とも言えます。

疑う力の欠如が生む悪循環

この事故が教えてくれる事態の根深さは、もう一つあります。 最後までチェック機能が働かなかったことです。 見つけた画像が放送に乗るまでの間に、複数のチェックポイントがあったはずです。 かつ、放送に乗った瞬間に間違いに気づいて瞬時に取り下げることもできたはずです。 それがありませんでした。 なぜかというと、途中に入っていたはずの誰もが「疑わなかったから」です。 下手をすると、「こういう物の扱いは、若い人の方が得意だから任せよう」「助かる」とまで思っている上司もいます。 この習慣が日常化していると、本人たちも「これで良い」、下手をすれば「役に立てた」と満足してしまいます。 この思考方法では、大きな事故に至らなかったことのほうが奇跡とも言えます。 さらに、常態化してしまうと、仕事のやり方がわからない時に、直接、生身の人間に尋ねる方法すらわからない社員を増殖させることにもなるでしょう。 むしろ、人に聞くことを「恥ずかしい」と思う文化が、彼らの中にはあります。 「仕事の仕方」まで検索できてしまうため、ますます「できません」「わかりません」と言いにくくなってしまう悪循環すら生まれます。 このような土壌は、ミスを起こすリスクが高いだけでなく、全員の思考が均質的になってしまい、長い目で見たとき、会社にとってマイナスになるでしょう。

【関連記事】