住民が自ら命を守るため防災訓練 消化・救助の実践を学ぶ 【高知】
高知さんさんテレビ
南海トラフ地震に備えて自主防災組織のメンバーが高知県いの町で防災訓練を行いました。 この訓練は地域の住民に防災意識を高めてもらおうと、2005年から毎年いの町の県消防学校で行われています。きょうは県内の自主防災組織のメンバーらおよそ40人が参加しました。 講師を務めたのは内閣府で防災研修などを行う熊丸 由布治さんです。熊丸さんは東日本大震災の際に救助隊が災害現場に入るまで地震発生から14時間以上かかったことを受け、いざという時の心構えについて話しました。 ベアーズプランニング・熊丸 由布治代表 「(大地震が発生すれば)みなさんは一時的に孤立する助けに来てくれない。消防も自衛隊もそんなに早く来てくれないなので、空白の期間はみなさんの自助と共助で乗り切るしかない」 座学のあとは実践です。このあと実際の消火器を使った訓練も行われました。 「いきます、1.2.3.4.5」 火災防護訓練素早く消火するためのポイントは風上から火元を狙うことと、手元をほうきをはくように動かすこと。参加した人たちは消火器を使って5秒で消すことのできない火や、大人の身長より高い火の場合は身の安全を考えてその場を離れることも大切ということなどを学んでいました。 大月町から 「やっぱりその場になると焦るので、もう少し周りの事も考えて行動したい」 香美市から 「帰っていかに伝えていくか活動にいかすことが大事と思うので、自分の中で終わりにせずに地域で活かしていきたい」 参加者は災害時にも冷静に対処できるよう真剣に訓練に取り組んでいました。
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