【阪神JF】京都芝マイルは末脚が生きる舞台 東大HCの本命は決め手あるコートアリシアン
2歳女王決定戦
今週日曜日、京都競馬場でGⅠ・阪神JFが行われる。アルテミスSの勝ち馬ブラウンラチェットに2着馬ミストレス、8年ぶりに牝馬でデイリー杯2歳Sを制したランフォーヴァウ、そしてアメリカからはメイデイレディがデットーリ騎手とともに参戦。フルゲート18頭が揃った。 【阪神ジュベナイルフィリーズ2024 推奨馬】前走は二冠牝馬に匹敵!勝率50%データ該当で盤石 メイデイレディも解説(SPAIA) 昨年は連対馬2頭が桜花賞でもワンツーを決めるなど、クラシックとの相関が強いレース。今年は1990年以来の京都開催。これがどう影響するかも気になるところだ。過去10年の本レース、そして京都芝1600m世代限定重賞のデータから考えていく。
中心は重賞連対組
まずは前走クラスとその着順別成績をみていく。 <阪神JF 前走クラスと着順別成績> 新馬、未勝利【0-1-0-22】勝率0.0%/連対率4.3%/複勝率4.3% 1勝CかOPで勝ち【2-5-1-36】勝率4.5%/連対率15.9%/複勝率18.2% 1勝CかOPで負け【0-0-0-20】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0% 重賞連対【8-2-7-33】勝率16.0%/連対率20.0%/複勝率34.0% 重賞3着以下【0-2-2-34】勝率0.0%/連対率5.3%/複勝率10.5% ※前走地方【0-0-0-3】 新馬、未勝利勝ちからの好走例は22年シンリョクカのみ。同馬は新馬戦を0秒6差で快勝していた。14年には新馬戦を0秒5差で勝利したロカが1番人気8着に敗れた例もあり、前走でよほどのインパクトを残していない限りは難しい。 同じく苦戦しているのが前走1勝クラスとOP組。勝ち馬はまだしも、そこで負けた馬は【0-0-0-20】で5着以内に入った例すらない。 1勝クラス、OP勝ち馬のうち、距離延長馬は【1-0-0-20】。短距離からの転戦は実らない。同距離組【0-4-1-14】、距離短縮組【1-1-0-2】が狙い目となる。また着差0秒0【0-1-1-15】、0秒1以上が【2-4-0-21】で着差を付けていた方が信頼度は高い。 最後に重賞組。最多の8勝を挙げており馬券に絡まなかった年はない。今年もここが中心となる。特に重賞連対馬は好走率が格段に上がる。アルテミスS連対馬は【5-2-2-7】と半数以上が馬券圏内に入り、ブラウンラチェット、ミストレスは評価できる。 ファンタジーSの連対馬は【2-0-1-14】。2着馬は全滅で1着馬は【2-0-1-5】。ただし本番で5番人気以下だと【0-0-0-4】、いずれも9着以下だった。人気にならない可能性が高いダンツエランも厳しいか。 その他で好走例があるのは、昨年勝ち馬アスコリピチェーノがとった新潟2歳Sからの直行。コートアリシアンは着順こそ違うが、新馬戦の内容が評価され1番人気だった点はアスコリピチェーノと共通している。チャンスありとみる。 重賞組も前走3着以下だと好走率が下がる。3着馬は【0-1-1-3】と最低限は結果を残しているが、4着以下は【0-1-1-31】と厳しい。 4着以下から巻き返した2頭(15年2着ウインファビラス、20年3着ユーバーレーベン)は、その前に重賞連対歴があった。重賞出走経験がある馬は、最低でも馬券圏内の実績が必要と考えたい。