25歳以下!世界をけん引する、若き「女性リーダー」たち
次世代の女性リーダーたちに、世界の注目が集まっている。時には一国を動かすほどの強烈なパワーを持ち、精力的に活動する彼女たちの共通点は、巧みなSNSユーザーであること。SNSというパワーツールを駆使し今後の世界をけん引する彼女たちをチェック!
バナ・アルアベド(Bana Alabed)/平和活動家(11歳)
11歳のバナは、7歳の時、英語が話せる母親の手を借りて、シリアの都市アレッポの空爆や飢餓を体験し、その様子をツイッターで世の中に拡散し続けたシリア難民の1人。『タイム』誌が選ぶ「ネット上で最も影響力がある25人」にも選ばれた。 2016年9月24日に「私は平和を望みます」とシンプルな想いを伝える初投稿をしたところ、死への恐怖や平和への憧れをつづったその純粋な文章が多くの人の心を揺さぶり、「シリアのアンネ・フランク」と称えられる。同年12月19日ごろ家族とともにシリアを脱出しトルコへ。22日にはトルコのエルドアン大統領と面会し、2017年に体験談を書いた本を出版、世界で大反響を呼んだ。
マリ・コペニー(Mari Copeny)/環境活動家(12歳)
水道水の鉛汚染が問題となっていた地元の米北部ミシガン州フリントの水質問題を救ったマリ。ニックネームはLittle Miss Flint(リトル・ミス・フリント)。 わずか8歳の時に当時の大統領であるオバマ氏に手紙を送り、フリントの活動家たちとの面会を要請。その後、実際にオバマ氏がフリントを訪問し、水質改善されたことを明らかにするため、自ら水道水を飲むというニュースが話題になった。 また、現在12歳にして地域社会や国中の恵まれない子供たちを支援するための活動も積極的に行うなど、幅広く活動している。
グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)/環境活動家(17歳)
2018年、毎週金曜日に学校に行かずスウェーデン議会前で環境保護政策を求めるデモ活動「気候のための学校ストライキ」を始め、その名が知られるようになったグレタ。その運動が広がるきっかけとなったのは、彼女のSNSへの投稿だった。気候変動の影響を最も受けるのは自分たち若い世代だというグレタの訴えに、同世代の若者が次々と賛同し、世界で大きなムーブメントに。 2019年6月からは学校を休学し、環境保護活動に専念。同年8月に国連本部で開催された気候行動サミットに出席した際は、各国代表に対し、大人たちの認識の甘さを非難したうえで一刻も早く脱炭素対策を実行すべきだと涙ながらに怒りをあらわにし、注目を集めた。 世界中の若者や政治家、企業らに影響を及ぼすことから「グレタ・トゥーンベリ効果」と呼ばれているほか、「次世代のリーダー」のロールモデルと見られていて、ノーベル平和賞の呼び声も高い。