石井良介が2024年秋モデルのアイアンを一斉試打
飛び系アイアン第3世代は顔がスマートになった!
2年ぶりにリニューアルされた『インプレス ドライブスター』は、飛び系アイアンのパイオニア的存在。ただし、飛び系アイアンのカテゴリーも年々変わってきている。
『インプレス』は2モデル展開に!
すっかり一般ゴルファーにも定着した飛び系アイアンというフレーズ。そのはじまりは、2014年に発売された「ヤマハ」の『インプレスUD+2』だった。同モデルが大ヒットしたことにより、飛び系アイアンという新カテゴリーが生まれた。あの大ブームから約10年。今年9月には『インプレスドライブスターシリーズ』の新モデルが発売。この飛び系アイアンについて石井良介は進化の過程があったと振り返る。「初代の『インプレスUD+2』は本当に2番手アップの飛距離を叶えてくれる革新的なアイアンでした。他社からも続々とストロングロフトのアイアンが発売されるようになりましたが、当時の飛び系アイアンはシニアゴルファーがターゲット。そしてユーティリティに近い弾道でした。徐々にアベレージゴルファーが扱えるようになってきたのが『ピン』の『G710』(2020年発売)くらいから。私は第2世代の飛び系アイアンと呼んでいますが、中空構造にするモデルも増えてアイアンの弾道に近くなり、コンボセットとして飛び系アイアンを1本だけ入れるゴルファーも増えました。そして、今年の新『インプレスドライブスター』を打った時に、第3世代に突入したと思いました」。 第3世代の飛び系アイアンは何が変わったのか? 「一番の違いは形状、顔です。以前の飛び系アイアンは構えた時にバックフェースが見えていて、ボッテリした印象がありました。しかし、新モデルの『インプレスドライブスタータイプS』はオーソドックスなアイアンと変わらない顔で、バックフェースも全く見えません。今年の春に発売された『245MAX』や『G730』も同じタイプです。特に『G730』はアスリートゴルファーにとっても違和感のない形状です。スマートな顔になっても飛距離性能は2番手以上。『インプレスドライブスタータイプD』にいたってはプラス2。5番手ほど飛んでいました」。 また、9月上旬に発売される『オノフRB-247M』はニュータイプの飛び系として注目度が高いモデルだ。7番アイアンのロフトは30。5度。このモデルについて発売前に試打をした鹿又芳典氏に話を聞いた。「構えた印象はオノフの『KURO』に近い。でも『KURO』より飛距離が出ていてロフト以上に強い打球が打てる。ロフト30度でも飛ばせる次世代のスコアリング・飛び系アイアンという印象でした」。 飛び系アイアンは形状・打感に抵抗があるゴルファーも多かったが、第3世代の飛び系アイアンはそんな弱点も克服しているようだ。 <ONOFF LABOSPEC RB-247M> 青いオノフは、『KURO』の形状に『AKA』の寛容性を融合。ストロングロフトの飛び系ではないが、ロフト以上に飛ぶ。 ロフト(°):30。5(#7) ライ角(°):61。5(#7) クラブ長さ(inch):37(#7) 価格:5本(#6~9、PW)セット 137、500円~ 単品(#5)1本 27、500円~ 問い合わせ:グローブライドお客様センター 0120-506-204。 <PING G730> ロフトを立てていてもパワースペック構造によって高弾道ボールが打てる。ランではなく、キャリーで飛ばせる飛び系です。 ロフト(°):26。5(#7) ライ角(°):62(#7) クラブ長さ(inch):37(#7) 価格:単品(#5~9、PW、UW、50、56)1本 28、600円~ ※カスタムフィッティングにより個々に調整 問い合わせ:ピンゴルフジャパン 048-437-6501。 <PRGR 03> ロングセラーになった『03』は “顔が良い飛び系” の先駆け。中弾道のライナー系で強い打球が打ちやすい。 ロフト(°):26(#7) ライ角(°):61(#7) クラブ長さ(inch):38、37。75(#7) 価格:5本(#7~9、PW、AW)セット 132、000円 単品(#5、#6)1本 26、400円 問い合わせ:プロギアお客様相談室 0120-81-5600。 <YAMAHA INPRES DRIVESTAR TYPE/D> 『UD+2』と比較すると、はるかに構えやすく、アイアンの球筋をイメージできる。私が打つと4番アイアンの飛距離でした。 ロフト(°):25(#7) ライ角(°):61。75(#7) クラブ長さ(inch):38(#7) 価格:4本(#7~9、PW)セット 123、200円 単品(#5、#6)1本 30、800円 問い合わせ:ヤマハゴルフお客様ダイヤル 0120-808-562。 <YAMAHA INPRES DRIVESTAR TYPE/S> 7番アイアンのロフトは『タイプD』と同じ25度ですが、『タイプS』は完全なアイアン形状。トップラインもシャープです。 ロフト(°):25(#7) ライ角(°):61。75(#7) クラブ長さ(inch):38、37。75(#7) 価格:4本(#7~9、PW)セット 123、200円 単品(#5、#6)1本 30、800円 問い合わせ:ヤマハゴルフお客様ダイヤル (0120-808-562)。 <BRIDGESTONE GOLF 245MAX> 飛び系アイアンで、ここまで打感が柔らかいアイアンは初めてでした。フェースの裏側に入れたカーボンが効いています。 ロフト(°):27(#7) ライ角(°):62(#7) クラブ長さ(inch):37。7(#7) 価格:5本(#7~9、P1、P2)セット 154、000円 単品(AW、SW)1本 30、800円 問い合わせ:ブリヂストンスポーツお客様コールセンター (0120-116-613)。 ▼飛距離を伸ばしいたい方必見。飛び系アイアンの選び方やおすすめ記事 。 写真○六本木泰彦、鳥居健次郎 文○野中真一、福田智生(編集部)
EVEN編集部