石井良介が2024年秋モデルのアイアンを一斉試打
ワイドソールが減ってきた!?
最近のアベレージモデルは、バックフェースのデザインもシンプルで、まるでツアーモデルのような外観を持つモデルが増えてきている。「デザインだけでなく、打った印象もツアーモデルのテイストを感じるアイアンが増えました。操作性の高いツアーモデルに比べ、アベレージモデルは直進性が高いのが特徴です。それに加えて打感も良くなっています。『Ai200』に比べてヘッドサイズが大きくグースネックの『Ai300』ですが、打感は『Ai200』とほとんど変わらず、鍛造アイアンらしい食いつき感があります。『プロギア 04』は食いつき系ではないものの、クロモリ系フェースと軟鉄ボディの組み合わせで心地よい弾き感があり、飛びそうな芯がある打感です。そして、ミズノの『ホットメタルシリーズ』も鋳造とは思えないくらいソフトで、ミスヒット時でも嫌な感触がありませんでした」。 打感だけでなく、石井が芝の上からアイアンを打つとき、綺麗にターフが取れる点にも注目が集まった。「昔のアベレージモデルはフラットに近いワイドソールで、払い打ちの際にナイスショットが打てたので、ほとんどターフは取れませんでした。しかし、最新のアベレージ系は抜けが良く、打ち込んだ際にターフが取れる。これもツアーテイストですね」。 ワイドソールが減った理由については、「昔のアベレージモデルはソール幅を広くすることで、重心を後方にし、慣性モーメントを大きくしていました。しかし、最新モデルは『ホットメタルシリーズ』のようにソール内部に空洞を設けてタングステンを搭載したり、『プロギア 04』のように独特なバックフェース形状(オーバル・キャビティ・デザイン)で慣性モーメントを上げています。そのため、ソール幅を極端に大きくしなくても、ミスヒットに強いのです」。 このように、ソールがシャープに見えることで、キャディバッグに入れた際もツアーモデルのような雰囲気を醸し出している。 <CALLAWAY APEX Ai300> 打感は『Ai200』同様にソフトですし、ミスヒットしたときでも嫌なフィーリングがない。グースネックでつかまりも良かった。 ロフト(°):29(#7) ライ角(°):62。25(#7) クラブ長さ(inch):37。25(#7) 価格:6本(#5~9、PW)セット 211、200円 単品(#4、AW)1本 35、200円 問い合わせ:キャロウェイゴルフ お客様ダイヤル (0120-300-147)。 <PRGR 04> 良い意味でクセがなくて、万人向け。飛び系の『03』に比べると約0。75インチ短いので、振りやすい。 ロフト(°):28(#7) ライ角(°):62(#7) クラブ長さ(inch):37。25、37(#7) 価格:5本(#7~9、PW、AW)セット 126、500円 単品(#5、#6)1本 25、300円 問い合わせ:プロギアお客様相談室 (0120-81-5600)。 <MIZUNO JPX 925 HOTMETAL> どちらかと言えば弾き系ですが、打感・打球音は心地よい。反発性能が高いフェースでボールスピードはトップクラスです。 ロフト(°):28(#7) ライ角(°):61(#7) クラブ長さ(inch):37。25(#7) 価格:5本(#6~9、PW)セット 115、500円 単品(#5、GW、SW)1本 23、100円 問い合わせ:ミズノお客様相談センター (0120-320-799)。 <MIZUNO JPX 925 HOTMETAL HL> 実はスタンダードより『HL』の方がターゲット層が広い。ソール幅が広いのでダフっても飛びますし、下側ヒットにも強い。 ロフト(°):31(#7) ライ角(°):62(#7) クラブ長さ(inch):37。25(#7) 価格:5本(#6~9、PW)セット 121、000円 単品(#5、GW、SW)1本 24、200円 問い合わせ:ミズノお客様相談センター (0120-320-799)。