原口健飛が2度のダウンを奪って白鳥大珠に勝利し因縁にピリオド【RISE】
外国人選手の来日不能でまさかのタイミングで実現
「RISE ELDORADO 2021」(2月28日、神奈川・横浜アリーナ)のセミファイナルで原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)と白鳥大珠(TEAM TEPPEN)が対戦し、原口が2度のダウンを奪い、判定勝ちを収めた。 2人の対戦は2019年から原口が白鳥を狙う形で物語がスタート。昨年10月に行われた「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では互いに勝ち上がれば決勝で対戦というシチュエーションが出来上がったのだが、白鳥が直樹に額を割られ、ドクターストップのTKO負けを喫し、準決勝敗退。原口は西岡蓮太、直樹と連覇し優勝を果たし、立場が一気に逆転した。 今回はともに外国人選手との対戦が決まっていたのだが、新型コロナウイルスによる渡航制限が解除されず、外国人選手の来日が難しくなったため、このタイミングで2人の対戦が実現することとなった。
1R、ともにローから。原口のインローに入りにくい白鳥。原口はバックスピンキックを再三放っていく。ラウンド終了間際、ともにパンチを打ち合い、緊張感が一気に高まる。 2R、原口は序盤にバックスピンキック。原口はロー、ミドル。今度は白鳥がバックスピンを放つ。ともにロー。蹴り合いの中で白鳥のミドルがローブローになり一時中断。 再開後、原口はパンチを振り回してから右ロー。そして左のバックスピンキックを放つとこれが白鳥の首筋をとらえ、白鳥がダウン。 すぐに立ち上がった白鳥だが、残り10秒、パンチの打ち合いの中で振り向きざまに原口が右ハイキックを放ち2度目のダウンを奪う。 3R、原口は序盤に左ミドル、強烈な右ミドルを白鳥のボディーにめり込ませる。後がない白鳥はパンチにヒザで反撃するが、原口はクリーンヒットは許さない。終盤、原口は右ジャブでアゴを上げさせ、ワンツー、ヒザと白鳥を倒しに行くが、白鳥も倒れず反撃。あっという間に3分が経ち、試合は判定となったが、ダウンを奪った白鳥が3-0で勝利を収めた。
原口「やっと終わった。今度一緒にご飯を食べましょう」
原口は試合後のマイクで「やっと終わった。ちょっと寂しいですね。まず大珠君、僕をここまで強くしてくれてありがとう。これから2人で盛り上げていきましょう。あと、一緒にご飯を食べに行きたいんで、YouTubeの規格で一緒に行きましょう。これまでで一番のプレッシャーと恐怖と不安を抱えてきて、一人で泣いた日もあったし辛かった。でも楽しみも珍しくありました。それは相手が白鳥大珠という憧れた選手なので、それも白鳥選手のおかげです。今日は第二章のスタートということで、次は流れてしまったGLORYの世界チャンピオンとやります」と白鳥との因縁にピリオドを打ち、そして切磋琢磨したライバルへの感謝の言葉を口にした。