名古屋市・河村市長が定例会見3月29日(全文2)お金はどっから出とるのか知りたい
個人演説会を控える考えはあるのか
朝日新聞:はい。現職がコロナ対応をするということで個人演説会を控えられたんですけれども、現職ならではですね。表に出ないという形の選挙戦もあったと思うんです。市長、今回そういった考えはございますか。 河村:古田さん、そういうふうにやられたけど。僕はちょっとそういう考えは、にゃあですね。やっぱり選挙っちゅうのは、いろんな、集まる集会をどうするかいうのはあり得ますけど、やっぱりああいうことを外へ出て市民の皆さんに訴えな。自転車で走るだけじゃ駄目かも分からんけど。やっぱり必要な訴えはすべきだと思っております。 朝日新聞:じゃあ、まとめですけど、コロナ対策って形で、市長ご自身で新しく取り入れたいような方法論、今のところございますか。 河村:それが分かりゃ苦労せえへんがね。これがなかなか分からんですよね。TwitterだのSNSもありますけど、これはこれで精いっぱいやらさせてもらいますけど。どうなんですかね。精いっぱい頑張って、誠実に人生を生きとる年寄りを応援してちょうという雰囲気を醸し出すいうことじゃないんですか。本当に。72歳のじいさん、まだ頑張っとるがやいって、いうことですわね。
名古屋弁を使うかどうかで悩んでいるのか
記者:市長が悩まれてるのは、名古屋弁を使うかどうかとか、その辺じゃなかったですか。 河村:ようわかってみえるけど。名古屋言葉と言ってほしいけど、まあええわ。名古屋言葉ええんですけどね。なんでか知らんけど、名古屋でない人か名古屋の人か知らんけど、ちょっと卑下するところがあるんですよ、昔から。ありゃいかんですよ。そのカルチャーを打ち破りたいいうことでやっとるんだもんだで。だけど名古屋言葉でもいろんなパターンがありますんで、若干真面目そうな名古屋言葉と。それで、どえりゃあぐらいまではええんじゃないですか。 朝日新聞:ちなみに、ごめんなさい、これ前から伺ってみたかったんですけど、市長の名古屋言葉っていうのは、これは名古屋でも下町のほうなんですか。どうなんですか。 河村:学問的な。名古屋語って3つに分かれとるいいましてね。武士の言葉と、上町言葉、下町言葉と分かれとると。これ、ちょっと前ですよ、しかし。だけど、うちの死んだおふくろは、おまえさんのしゃべっとるのは下町のよ、いって。庶民のしゃべる言葉ではないって。もうちょっと上品な名古屋弁もあるでと、死んだおふくろが言ってましたけど。おふくろに何言っとんだ、おまえさんのしゃべっとんのは俺のとおんなじだがや言ったら、ああ、そうきゃとか、なんとか言ってましたけど。 朝日新聞:じゃあ名古屋の下町の。 河村:典型的な普通の人がしゃべっとる感じですね。 朝日新聞:若干それは今回の選挙戦では封印されるって感じ? 河村:いや、封印してはいかん。そういう抵抗に負けとってはいかん。若干真面目そうにしますけどと。 朝日新聞:ちまたでは、河村さんのあの名古屋弁使ってる人おらんわっていう。 河村:何言っとんの、とろいことを。そんなことねえやで。 朝日新聞:もう恥ずかしいということを耳にするんですけども、若い人からしたら。 河村:だからそういうカルチャーがいかんのだがね。言葉いうのは本当に大事にせにゃいかんの。じゃあ津軽のばあさんの言葉、あれは美しいのかどっちなんですかということになりまして、津軽のばあさんたちの言葉いうのは、一時、東北のズーズー弁だとかいって卑下したこともありますけど、最近はものすごい生活感にあふれた美しい言葉だいわれてますよ、あれ。そうでしょう。だでよ。まあええんや、こういう議論になるだけでもおもしれえで。ね。だけど、わしの、今回の明智光秀で残念だったのは、三英傑が1人も名古屋の言葉をしゃべらなんだいうのは、あれ、普通今までそういうのあると必ずNHKに文句言っとったんですけど、今回はちょっと言わなんだですけど。 【書き起こし】名古屋市・河村市長が定例会見3月29日 全文3へ続く