欧州にもDARPA並みの予算を持った研究機関が必要 デジタル経済のカギは「軍産複合体」
<2020年3月7日号> ドイツの空気が暗いのは、景気悪化だけが理由ではない。技術力と高品質の工業製品で鳴らしてきたドイツは今、国際競争から落ちこぼれるリスクにさらされている。ソフトウェアやデータが競争力を左右する時代になったからだ。米アップルの時価総額が先日、ドイツを代表する株式指数DAX30の構成銘柄の合計時価総額を上回った。ドイツの政財界が一段と悩みを深めているのは間違いない。とりわけ危険なのが機械、自動車、化学だ。中国の製造業も力をつけてきており、ドイツ企業の競争環境は厳しさを増している。
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ダリア・マリン :独ミュンヘン工科大学教授