Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

英米という巨人を敵に回しても、HUAWEIがめげない理由とは?

配信

ギズモード・ジャパン

それでも負けない…。 米政府から、厳しい排除命令を発動され、Huawei(ファーウェイ)は、米国企業から自由にパーツやソフトウェアなどなどを調達できない状況が続いています。おまけに、こうしたHuawei排除の波は世界各国へも広がってきていて、とうとう英政府からも5Gネットワークの構築に同社製品を使用しない方針が打ち出されました。 まさに八方ふさがりな事態にも思えないでもないのですが、意外と当のHuaweiは、元気に新製品を続々と投入し、魅惑のニューモデルの開発だって続いていたりもするんですよね。 同じような徹底排除のターゲットに、もし日本企業が定められたりすれば、一気に社運が傾きかねないとも考えられますけど、どうしてHuaweiは、なかなか音を上げようともしないのでしょうか? そもそもバックに中国政府の巨大な援助があるなんて話もあるのかもしれませんが、このほどBloombergは、現在の状況が続いてもほくそ笑む、不気味なHuaweiの強みについて伝えていますよ。

HUAWEIの切り札は5G関連の特許技術

その強みのカギを握っているのは、IT系のリサーチ会社のGreyB Servicesが、Amplified AIとともに進めたとされる、最新の5G関連の特許技術の調査レポート。新世代の通信環境の主役となる5Gをめぐっては世界の各社が膨大な技術特許を申請してきました。しかしながら同調査では、そのうち昨年末までに認可された、5Gに不可欠とされる6,400件の特許技術から、とりわけ5Gのコア技術となっている1,658件の特許を選定。その8割以上が、わずか6社の手になるものと判明しています。 Huawei、Samsung Electronics、LG Electronics、Nokia、Ericsson、Qualcommが、5Gのコアな特許技術を保有している6社に挙がっていますけど、このうち米国企業はQualcommのみ。いくら米国が、アメリカオンリーの技術で5G通信網を構築しようとも、ほかの企業の助けを借りなければ、そもそも5Gエリアの整備すらままならない現状が浮き彫りとなっていますね。Huaweiは、5Gの核心となる特許技術を多数保有しており、そのライセンス収入だけでも、数十億ドル規模の巨額のマネーが入ってくる計算になります。いくらHuawei排除を声高に唱えようとも、Huaweiなしでは5Gの完全整備はスムーズに進まないというのが現実でもあるようです。 5Gに不可欠な特許技術の選定にかかわったとされる、ユタ大学のJorge Contreras法学教授は「純粋に技術的な観点に立てば、愛国主義など時代遅れなかけ声に過ぎない」と語り、自由に特許技術を有する世界各社との連携を進めるほうが、よほど技術革新のうえでは発展的だとの見方を示しました。5Gのコアな部分にあまり日本企業が絡めていないという現状は少し残念ですが、中国のHuaweiが、5G時代の到来で、無視できない恐るべきパワーをもっていることだけは確かなようです。 Source: Bloomberg

湯木進悟

【関連記事】