【大分トリニータ】2021年の予想布陣&最新情勢「主力大流出」で迎える勝負のシーズン
【2020年シーズンの成績】 11位 (勝ち点43) 11勝10分13敗 36得点45失点 得失点差-9 ■【布陣図】2021シーズンの大分の予想スタメンはこちら■ ■チーム内得点ランキング■ 1位=田中達也(8得点)、2位=澤優也(6得点)、3位=知念慶、野村直輝、伊佐耕平、三平和司(3得点) ■チーム内最長時間出場者■ 1位=鈴木義宜(2970分)、2位=三竿雄斗(2748分)、3位=岩田智輝(2700分)、4位=長谷川雄志(2258分)、5位=田中達也(2179分)、6位=島川俊郎(2016分)、7位=松本怜(1596分)、8位=知念慶(1545分)、9位=高木駿、ムン・キョンゴン(1530分)、11位=香川勇気(1239分)、12位=澤優也(1156分)、13位=伊佐耕平(1042分)、14位=渡大生(1023分)、15位=町田也真人(984分) 今季の大分は勝負のシーズンを迎える。4チームが降格する厳しいレギュレーションのリーグ戦を、主力選手が大流出した状態で戦わなければならないからだ。 昨季の試合出場時間数で1位の鈴木義宜が清水に、3位の岩田智輝が横浜Mに、5位でチーム得点王の田中達也は浦和に、6位の島川俊郎は鳥栖に、14位の渡大生は福岡に完全移籍。さらに、8位でチーム得点ランキング3位の知念慶は川崎にレンタルバックし、その川崎には小塚和季も移籍。チームへの貢献度が高い選手を多く放出したことで、チームをイチから作り直すこととなる。 その分、新たに獲得した選手も多く、主なところでは、長沢駿(←仙台)、下田北斗(←川崎)、坂圭祐(←湘南)、黒隼人(←栃木)、上夷克典(←京都)だ。
3バックを構成していた2人が退団となったが、J1とJ2の実力者を3人補強し、その穴埋めを図ろうとしている。頭数は揃っただけに、あとは、片野坂監督の戦術をどこまで浸透させることができるか。 というのも、大分のサッカーは最終ラインでもボールをつなぐことが求められる。その出来によってチームの戦い方が変わるだけに、キャンプでは相当な時間と力が注がれるだろう。 知念慶を失った最前線でスタメンの有力候補となるのが、長澤だ。長澤はG大阪時代の2017年シーズンに自己最多となる10得点を記録。直近2シーズン所属していた仙台では、2019年に7得点(31試合)、2020年に9得点(33試合)となっている。 身長192センチの長身を生かし、クロスに合わせてからの得点やポストプレーが光る選手だったが、仙台での2年間で足元の技術が飛躍的に向上した。また、裏に抜けるプレーも多く見せるようになった。多くのチャンスに絡む一方で、そのチャンスを生かしきれない場面も非常に多く、大分でその部分が改善されれば、得点量産を期待できるストライカーである。