東芝、英国に量子技術の事業拠点 社会実装に弾み
東芝は22日、経済や社会を変革する可能性を秘める量子技術の事業化を加速するため、英国に新たな事業拠点を開設したと発表した。東芝グループの欧州事業を統括する東芝欧州社(英ロンドン)と東芝デジタルソリューションズが2023年度から5年計画で約2000万ポンド(約37億円)の戦略投資を行い、有望技術の社会実装に弾みをつける。 英ケンブリッジのサイエンスパークに現地時間で同日に開所したのは「量子技術センター(Quantum Technology Centre)」。開所時は約40人体制で、今後は70人規模への増員を目指す。 東芝デジタルソリューションズが商用化を進める次世代暗号技術「量子暗号通信」のネットワークに関する技術開発を推進。量子暗号通信向け装置を製造するための設備も備え、開発から生産まで一貫した体制を整える。さらに量子力学を生かした先端技術の開発を支援するとともに、必要な人材投資を行うことも予定している。
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