台湾 決勝に備えエース「温存」 罰金47万円払い試合前に先発変更
◇WBSCプレミア12 スーパーラウンド第3戦 台湾6―9日本(2024年11月23日 東京D) 台湾は日本と同様に決勝進出が決まって臨んだ一戦で投手陣が崩れて敗戦。予告していた先発投手を試合前に変更する“奇襲”も実らず、スーパーラウンドを1勝2敗で終えた曽豪駒(ソ・ゴウク)監督は「日本側に大変申し訳ないが、決勝を一番いい状態で迎えたかった」と説明した。 当初はダイヤモンドバックス傘下で来季にもメジャー昇格が見込まれる有望株の左腕・林イク珉を予告していたが、先発は前日の米国戦に続いて左腕の陳柏清。わずか18球、1/3回を投じて4失点だった。 予告先発は前日の試合後に相手に提出される。日本チームの関係者によるとナイターに先立って行われたデーゲームのベネズエラ―米国の試合中に台湾から変更の申し出があったという。日本側は抗議も大会を主催する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)がトーナメント規定に沿い、罰金を支払う形で認めることになった。関係者によると罰金額は3000ドル(約47万円)だ。 「決勝に向け状態の良い投手(林イク珉)を温存したかった」と曽豪駒監督。最善の準備を整え、決戦に挑む。