「投票行かず、もったいない」 50代女性、衆院選で娘に成り済まし容疑
●白山署など送検 10月27日投開票の衆院選石川2区で、娘に成り済まして投票したとして、白山署と石川県警捜査2課は27日までに、公選法違反(詐偽投票)の疑いで、白山市内の50代女性を金沢地検に書類送致した。女性は容疑を認めており、「娘が投票に行かないので、もったいないと思って自分が使った」との趣旨の供述をしているという。 書類送検容疑は10月27日、白山市内の投票所で女性が10代の娘の入場券を提示して投票用紙を受け取り、小選挙区で投票した疑い。 その後、係員が別人と気付いて女性に声を掛けて止めたため、比例代表の投票はできなかった。女性は期日前投票で自分の入場券を使って小選挙区、比例代表とも投票を終えていた。 投票所には防犯カメラが設置されており、白山署などは女性や選管関係者から任意で事情を聴き、裏付けを進めた。 白山市選管は投開票日の翌日、白山署に不正投票があったことを届け出た。公表まで1カ月かかったことについて、同選管は「警察の捜査に全面的に協力したため」としている。