ドイツ自動車部品大手ボッシュ、従業員5500人削減へ…EV低迷で「需要が想定通りに伸びず」
【ロンドン=中西梓】独自動車部品大手ボッシュは22日、電気自動車(EV)の販売低迷などから、2032年までに世界の従業員を最大で約5550人削減すると発表した。自動運転のソフトウェア開発部門などが対象で、削減対象の7割近くが独国内拠点の従業員という。
ボッシュは声明で、「自動車業界は大幅な過剰生産能力を抱えている。需要が想定通りに伸びず、多くのプロジェクトが延期・放棄されている」と説明した。
欧州の自動車業界では人員削減や事業縮小の動きが相次いでいる。独自動車大手フォルクスワーゲンが国内3工場の閉鎖を検討しているほか、米フォード・モーターも欧州で4000人の人員削減を実施すると発表した。
また、スウェーデンの新興電池メーカー・ノースボルトは経営が行き詰まり、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11章の適用を申請した。