関東南部に波打つような雲が出現 気象衛星もその姿を捉える
雲の正体は「波状雲」
今日29日(土)の関東は南部を中心に雲の多い空が広がっています。千葉県の一部では波状雲が出現しており、その姿は気象衛星ひまわり8号からも捉えられました。 千葉県鴨川市では長く伸びる帯状の雲が規則正しく並んでいる様子が見られました。海の波のようにも見えることから、波状雲とも呼ばれる雲です。波状雲は大気の波によって空気が上下に動くことで発生します。 雲が発生しやすい湿度や気温の条件が揃っている時に、空気が持ち上げられる所では雲が発生し、引き下げられる所では雲が消えます。そのため、波打つような形の雲になるのです。
雲が厚みを増すと雨が落ちてくることも
今日の波状雲は気象衛星も捉えていて、相模湾から房総半島にかけて整列した雲がはっきりと見えています。関東上空は西南西の風が吹いていて、その風の流れに沿うように波状雲が発生している状況です。 これから午後にかけて、伊豆半島付近のシアーライン(風の流れが変化し雲が発生しやすい領域)が東進することにより波状雲が厚みを増して、神奈川県や千葉県の一部に弱い雨を降らせる可能性があります。 雲の底の色が濃いグレーに変化してきたり、雲の底が低くなったりすると雨が降り出す兆候です。この後の空の様子の変化に注意し、外出の際は念のため折りたたみの傘など雨具をご用意ください。
ウェザーニュース