育休中に金髪にしたら抗議が…バービーとの子を共に育てる僕が感じた「男性育休」への誤解
男性育休を前向きに考えて欲しいという思い
SNSで発信している以上、さまざまな捉え方をされることは理解している。しかし、同じくらいのお子さんを持つ、いわば同志のような方にそう言われたことがショックだった。その理由も2つある。 まず、僕ら夫婦は育児には2人で全力で取り組みつつも、お互いがパンクしないように、週に1~2回は交代でひとり時間を設けることをルールにしてきた。僕にとっても、髪や身体のメンテナンスに行ったり、コーヒーを飲んでほっと一息つける時間は本当に大切なひとときだった。その僕らのスタンスを否定されたような気持ちになってしまったのだ。 もう1つは、「ぜひ多くの男性に育休取得を前向きに考えて欲しい」という僕の個人的な思いから、できる限り育児に関してはSNS上でポジティブな発信を心がけてきた。 育児に100%向き合える育休って最高だよ!今しかできないこと、見られないものが山ほどあるよ!尊い時間だよ!と、僕の経験を通して伝えたかった。その投稿を見た方が、一人でも男性育休について身近に感じてくれたら嬉しいと思ったからだ。 だからこそ、いわば「育休中の男性はおとなしくあれ」というような声が増大していったら、男性育休の促進は後退してしまうかもしれないと懸念した。 毎晩のように飲み歩いたり、パートナーと子どもを置いて友人と長旅に出るなんてことがあれば話は別だ。しかしそうでなければ、それぞれの家庭の中で、その人たちに合わせたスタイルやルールをつくることは悪いことではないはずだ。また、周囲からその経緯や事情などの全貌は分かり得ないだろう。温かく見守るだけで十分なのではないだろうか。そんなことを思う出来事だった。
育休を取得予定の人に伝えたいこと
子育てはまだまだこれからが本番だと思うが、一人の人間を育てることは簡単ではないことを身をもって感じている。復職したら、仕事との両立は体力的にも大変になるだろう。成長に伴い、その時々でさまざまなことに悩むはず。 それでも僕は当たり前に育児は幸せなものだと思っている。現にこの3ヵ月半、毎日が本当に楽しくて尊くて幸せだった。だからもし、これから育休を取得する予定の人と話す機会があればこう伝えたい。 「子どもは本当にかわいいよ!子育ては楽しいよ!毎日が幸せだよ!何か助けが必要な時は連絡してね!」 おそらく僕と娘の人生において、もっとも長い時間一緒にいられたであろう日々が終わろうとしている。日々の成長を目の当たりにできたこと、育児に100%専念できたことは何物にも代えがたい。 それぞれの家庭にそれぞれの状況があるので、男性育休取得を強引に勧めたいわけではない。しかし、もしこれを読んでくださっている方の中で、育休取得を迷っている男性やそのパートナーの方がいたら、ぜひ取得できる可能性を探って欲しいと願う。 育休を取らなかったと後悔することはあっても、きっと育休を取って後悔することはないはずだ。少なくとも僕は、人生において間違いなく最も大切な時間で生涯の宝物になった。 もちろん、育休のあとも育児は続く。今度は夫婦で「仕事と育児の両立」という次のフェーズに行くだけだ。ちょっと緊張もするが、きっと大丈夫と思えるのは、この3ヵ月半があったからだろう。 最高のバディとして共に育児に取り組んでくれる妻と愛犬・神ちゃんにも心から感謝している。明日の朝は、一家総出で愛犬・神ちゃんのお散歩に出かけよう。これからの未来が楽しみで仕方がない。
つーたん(会社員)