サウジ王子も「戒厳」韓国への訪問取り消し…韓国観光業界「政府は緊急対応を」
【12月06日 KOREA WAVE】韓国の「非常戒厳」宣言・解除が観光業界に大きな打撃を与えている。一部の国では韓国に対する旅行警報を発令し、韓国に滞在または訪問予定の自国民に対して警戒を呼びかけた。この影響で、韓国を訪れる予定だった外国人観光客が相次いで予約をキャンセルし、観光業界は危機的状況に直面している。 非常戒厳令発令当日、英国やフランス、イタリア、イスラエルなどの国が韓国に旅行警報を発し、日本や米国、中国、シンガポール、ドイツ、フィリピンなども自国民に対し警戒を継続するよう勧告した。このため、韓国を訪問する観光客をターゲットにするインバウンド旅行会社では、キャンセルの問い合わせが殺到し、新規予約も激減している。 旅行会社「スカイツアー」のノ・ギョンヒ代表は「4日以降、新規予約の受付率が約20%減少し、1日あたりの予約キャンセル件数が従来の30~40件から80件に倍増した」という。 観光業界は政府による迅速な対応を求めている。 中東地域に特化したインバウンド旅行会社の一つは、韓国訪問を予定していたVIP団体旅行がキャンセルされた。その中にはサウジアラビアの王子も含まれていたという。 こうしたキャンセルの連鎖は、韓国観光の国際的な評価を低下させる可能性がある。コリアトラベルイージーのペ・サンウン代表は「大規模イベントの延期や観光客の流出が続けば、国家全体にとって損失となる」と指摘し、「『韓国は安全だ』という簡潔な公式メッセージを、政府が海外メディアや観光関係者に発信するべきだ」と訴えた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE