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祐真朋樹──予想だにしなかったほどベターな世界へ【GQ JAPAN連載特集:希望へ、伝言】

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GQ JAPAN

スタイリストの祐真朋樹さんは、この機会にいろいろな学びに励んで、積極的な毎日を送ってます。 【そのほかのメッセージを読む】錦戸亮、美輪明宏、香取慎吾らが緊急参加!

──あなたの現在の日常について教えて下さい。コロナ問題以前と変わったこと、新しい習慣、仕事や家族との向き合い方、その他この期間に考えたことなど、どんなことでも構いません。 僕は2月中旬頃から、夜は極力出歩かないようにしていました。そして3月半ば以降は、仕事である撮影にまつわる諸々(打合せ、サンプルのリース、撮影、返却)で外出する以外はほとんど家で過ごしていました。出掛ける時にマスクをするのは、年明け早々から始めていました。今は帰宅したらすぐ玄関でアルコール消毒液を全身にスプレーし、ハンドジェルで手指の除菌。アルコール除菌のウエットティッシュとウイルスブロックのスプレーは常に持ち歩いています。カバンを持たずに出掛けることが多いため、いつもなら携帯電話、カードケース、鍵さえあれば事足りるのですが、最近は上に挙げた除菌グッズも持ち歩くので、必然的に大きなポケットがたくさんある服を着るようになりました。こんな状況がいつまで続くのだろうと心配になりますが、とりあえずは特効薬ができるまで、絶対にコロナウィルスに罹患しないよう、心がけるしかありませんね。コロナに注意するだけでなく、他の病気や怪我でも、従来通りに病院で看てもらうことはできなさそうなので、とにかく体調を崩さないよう、事故に遭わないよう、自己管理を徹底しないといけないと思っています。すぐには解決しない問題だから、毎日情報をチェックして、これから起こりうる問題を自分なりに考えて対峙しなければならないと考えています。インターネットやSNSを活用して、周りとの情報共有にも乗り遅れないようにしないといけませんね。好きな仕事ができないのはいろいろな意味で辛いことですが、期せずして訪れたロングホリデー。この機会を活かして、いろいろな本を読んだりしたいし、政治家がどんなことを話し、どんな行動を取ったかをしっかり見ていきたい。デジタル関係の勉強などにもトライしてみようと思っています。 ──どうしても家庭内で過ごす時間が増えたのではないかと思います。この期間に読んだ本、観た映画、聴いた音楽などがあれば教えて下さい。またそのなかで感銘を受けたものがあれば、ぜひご紹介いただきたく存じます。 最近は、家でNetflixを観ている時間が長いです。Netflixオリジナルのドキュメンタリー番組が好きで、中でも息子に勧められた『ストリートグルメを求めて』に熱中しました。アジアの都市、たとえばバンコク、大阪、デリー、ジャワ、嘉義、ソウルなどにある屋台の店主を中心に構成した1話30分の番組です。登場人物の数奇な運命に立ち向かう姿と、その土地に生きる人々の情熱を感じることができて観ている僕も元気が出ました。音楽で気になったのは、ビル・ウィザースの『Lean on Me』。偶然にも彼が亡くなる前日に、Netflixで『ブラック・ゴッドファーザー クラレンス・アヴァントの軌跡』を観ていたら流れてきたのです。歌詞の内容もシンプルで、改めていいなと思いました。他には、音楽に関わる映画『マイルス デイビス クールの誕生』『シナトラ:オール・オア・ナッシング・アット・オール』『クインシーのすべて』『キースリチャーズ アンダー・ザ・インフルエンス』。すべてNetflixで数珠つなぎのように続けて観た作品です。一気に観た後、その流れで忌野清志郎さんの『瀕死の双六問屋』を10年ぶりに読み返しています。 ──あなたの現在の日常について教えて下さい。コロナ問題以前と変わったこと、新しい習慣、仕事や家族との向き合い方、その他この期間に考えたことなど、どんなことでも構いません。 「人生を幸福にするためには、日常の瑣事を愛さねばならぬ」とは芥川龍之介さんの言葉ですが、こんな時は名言集を読んで、我が身を振り返ってみるのはどうでしょうか? ほんの半年前までは誰も想定していなかったこのコロナショック。こんな時にこそ、先人の言葉が身にしみることがあるのではないでしょうか。当たり前だと思っていた日常が、まったく当たり前ではない、特別な日々だったのだと心に沁みます。以前、著名な役者さんがガンになり、「これからはガン細胞と仲良くやっていくんだ」と言っていて感心したことがあります。大変な事態も、見方を変えれば前向きになれるものなのだと教えられました。 最近、地球上では温暖化をはじめ未曾有の自然災害が続いています。オーストラリアの山火事や千葉県の大雨被害なども大変な災害でした。今回のコロナウィルスは地球規模に広がっています。つまり、もう逃げ場なし。この苦難をのりこえることはもしかしたら神が人間に与えたミッションかもしれません。全人類が力を合わせないと決して解決できないミッション。みんなが自分のことだけを考えていたのでは絶対にコンプリート不可能なミッション……。このコロナ禍が過ぎた後、「元通りの」ではなく、「予想だにしなかったほどベターな」世界が作られることを夢みています。 PROFILE 祐真朋樹 1965年生まれ、京都府出身。弊誌連載『ファッション手帖』でもお馴染みのスタイリスト。香取慎吾と一緒に手がけるショップ「ヤンチェ_オンテンバール」の2020年春夏コレクションが順次発売予定。 “A MESSAGE OF HOPE”(希望へ、伝言)は、『GQ JAPAN』2020年7/8/9月合併号の特集連動企画です 5月18日スタートのWEB特別企画、”A MESSAGE OF HOPE”は、5月25日発売の『GQ JAPAN』に掲載される特集、「私たちは、どう生きるか」との連動企画です。雑誌『GQ JAPAN』は、新型コロナウイルスの感染拡大がつづくなか、各界の著名人に、この未曾有の危機に際して、ポジティブなメッセージを送ってくださるように依頼しました。結果、ファッション・芸術、音楽・芸能、デザイン・建築、文化・報道などの分野で活躍する内外の161人のかたがたから、この企画へのご参加をいただき、雑誌では、いただいた回答をもとに特集を構成しました。この特集に連動して、161人のかたがたからいただいたメッセージをすべて、割愛することなく紹介するのがこの特別企画、”A MESSAGE OF HOPE”(「希望へ、伝言」)です。毎日、2人からの、メッセージを紹介する予定です。

GQ JAPAN編集部

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