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ハリアーはなぜ人気なのか? J-POPとの隠された共通点も

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GQ JAPAN

トヨタ「ハリアー」は、日本製SUVのなかでも人気車だ。まもなく新型が登場する今、その理由を塩見智が考えた。 【写真を見る】新型&歴代ハリアーの魅力をチェック(47枚)

レクサス生まれ、トヨタ育ちのハリアー

「WILD but FORMAL」というキャッチコピーと、正装したライオンが出てくるテレビCMが衝撃的だった初代「ハリアー」が登場したのは1997年のこと。海外ではレクサス「RX」として販売され、レクサスを展開していない国内ではトヨタ・ハリアーとして売られた。 おなじようにセルシオはレクサス「LS」の、アリストは「GS」の、それぞれ国内版だった。レクサスの日本版各モデルには、それまでのトヨタ車にないバタ臭さがあった。トヨタ車でありながらオーナーへ、輸入車を手に入れたような満足感を与えたであろうモデルたちだった。2003年に登場した2代目ハリアーもおなじ“洋楽カバー”路線。当時一気に受け入れられたハイブリッドが追加されたことで人気にブーストがかかった。 ところが2005年、元々日本から出発した黒船が帰ってくるかのようにレクサスが日本でも展開されることになった。セルシオ、アリストはそのままLS、GSとして売られるようになった。そして2009年、3代目レクサスRXが登場。このタイミングでハリアーもお役御免……のはずが、ハリアー・ファンやドル箱モデルをレクサス店に取られる格好となったトヨペット店の「ハリアーを残してほしい」という要望を受け、3代目RX発売以降も2代目ハリアーは継続販売された。 13年にモデルチェンジした3代目からはRXとは別のクルマとなった。オリジナルのJ-POPとなったのだ。7年間近く販売され、安定した人気を保った。そしてこの6月に4代目へ切り替わる。春先の海外モーターショーでデビューするはずだったが、コロナ禍によって先日オンラインでお披露目された。 新型は、ゴツゴツ、パキパキとした最近のトヨタ・デザインテイストとは異なり、歴代モデルに共通する正統派ハンサムルック。3代目から継承された吊りあがった形状のヘッドランプや、左右のリアコンビランプがガーニッシュでつながって光るなど、LEDが効果的に使われている。リアコンビおよびガーニッシュ部分が突出したデザインはジャガー「Fペイス」や日産の次期EV「アリア」などを思わせる。 これまでハリアーのエンブレムは例のトヨタマークではなく、ハリアー(チュウヒというトンビみたいな鳥)をかたどったものだったが、新型からは各車共通のエンブレムになった。この4月からトヨタが販売チャンネルを統合し、全車種を全店舗で販売することと関係しているようだ。 新型はTNGAコンセプトにのっとった「GA-K」プラットフォームを使い開発された。つまり中身は「RAV4」にかなり近いと考えてよいはずだ。パワートレーンもRAV4とおおむね共通で、上級版に2.5リッター直列4気筒ガソリン・エンジン+トヨタ・ハイブリッド・システムII上級版、廉価版に2.0リッター直列4気筒ガソリン・エンジンが載る。それぞれ4WD、FWDを選べる。 RAV4よりも全長が140mm長いこともあって車両重量は80~120kg重いが(全幅、ホイールベースは同一。全高は25mm低い)、この程度の重量差であれば動力性能はおなじと考えてよいだろう。ロードクリアランスもほぼおなじなので悪路走破性も同程度のはず。RAV4はオン/オフともにクラスベストの走りを見せるのでハリアーも期待できる。

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